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今年もあとわずか。師走の一週間

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真冬のこの時期は、空気も澄んで雲が洗われている。多摩川堰堤からの冠雪した富士山の眺めも、すっきりとしてきれいだ。 All Photo by TAKA
 
 
ザ・タペストリー(高校同期生バンド)のライブも無事終了し、メンバーたちとの忘年会が開かれた(20日)。今回のライブは、来場者も多くとても盛り上がったので、メンバーたちの表情もほっとするやらほころぶやら、お酒と料理をいただきながら話も弾んだ。ただ、3年間のバンド活動を経て、まだまだ課題も多いので、出席者全員が揃う前に、5人のコアメンバーで今までの活動を総括し、今後の活動方針を話し合った。このことは、自私身のブログ(2013.12.7の項)でも触れたが、なかなかバンドとしてのハーモニーが充分に作れずにいる現状では、もうバンド活動は終了したほうがよいし、今後は有料ライブはせずに、音楽サロンのような形で時々集まってバンド演奏を楽しむ、というような選択も私自身は考えていた。皆でよく話し合った結果、来年の年末に開かれる高校同期会(東京開催)にタイミングを合わせて、タペストリーのライブを開催し、そのライブに対する来場者の反応や意見を踏まえてその後を考えよう、ということになった。つまり、次回が最後となるやもしれぬバンドライブを、入念に準備して最高のパーフォマンスをしよう!で一致したのだ。
その後は、皆からいろいろとエピソードが話され、とにかく楽しいのだから続けよう!と盛り上がったのだった。
 
新宿の料理屋に集ったバンドメンバーの面々9名、楽しい忘年会だった。
 
 


たまたまその夜は、経堂の音楽酒場ピックで、月一回の「ジャズ&ボサノヴァナイト」の開催日だったので、忘年会の後タカオちゃんとナッケンを誘って寄ってみた。もう10時を回った遅い時間だったが、ギタリストの金井さん来ていて、女性ピアニストKさんとドラマーのMさんとトリオを組んで、ボサノヴァ曲のセッションを聞かせてくれた。久しぶりにお会いしたので、「何か一緒にやりましょうか」と声をかけると、3人とも「やりましょうよ!」と応えてくれた。私のGt弾き語り(店置き)に合わせて、Pf→Gt→Drのソロ、最後にまた私が歌い、持参していたセッション用楽譜の中から、「サマータイム」と「黒いオルフェ」を一緒に楽しんだ。3人とのセッションは私も初めてだったが、とても気持ちよく歌い、演奏できた。
「もう一曲やりましょうよ!」とKさんから声がかかり、ではということで「コルコヴァード」をご一緒したが、金井さんもこの曲はやりたかった、と言って素敵なGtソロ演奏を挟んでくれた。
タカオちゃんとナッケンは、全くの初見でする4人の歌と演奏のセッションを聞いてびっくりしていたが、あるレベルになるとそういったセッションを楽しめるようになるのは、皆さんもよくお分かりのことと思う。セッションの後も、ボサノヴァが聞けるブラジルのラジオ局の音楽サイトの話や、アーチストたちの話で盛り上がり、この夜は午前様の帰還となった。
ピックでGt演奏を披露するお二人、左が野津さん、右が金井さん、ともにギターの名手です。
 
 
地元狛江のライブハウス・add9thには、しばらくご無沙汰していたのだが、音友ウッチーから声がかかり、久しぶりに寄ってみた。この夜(21日)は「三遊亭小薗楽」の落語会があるのだが、忘年会の時期で人の集まりが悪く、予約も少ないので急きょお呼びが彼にもかかったとのこと。私まで引っ張り出されたわけだが、出し物は結構面白かった。絵の師匠と弟子のやり取りをお題にした「雀が三羽」ともう一題(お題は忘れたが)、ライブハウスで聞く落語というのも珍しかったが、話芸の楽しさを味わった夜だった。
ウッチーには、友人のピアノを調律する調律師を紹介してもらったお礼もあったので、落語会チャージとお酒を私が奢ったが、お返しにということで、すぐ近くの彼行きつけのカラオケ・スナックに誘われ、私も久しぶりにカラオケを楽しんだ。常連さんらしきお客が3組来ていて、次々と歌を披露していたが、皆さん歌いなれているらしく、なかなかの美声だった。私も、お姉さまにデュエットをお願いしたり、お兄さんの歌にハモリを入れたり、楽しませていただいた。「あの~、業界の方ですか?」と訊ねられ、「いえいえ、ただの歌好きです~!」などと答えて、訳もなく盛り上がってしまった。この夜歌ったのは、ウッチーが「その名はフジヤマ」(アントニオ古賀)と「ダンシング・オールナイト」(もんたよしのり)など、私はリクエストされた「リバーサイド・ホテル」(井上陽水)と「手紙」(由紀さおり)、「恋の町札幌」(デュエット)など...狛江の夜は更けていくのだった。
 
鳴り物入りで盛り上がっているウッチーと、歌の上手なお姉さま二人連れ、カラオケ店「この指とまれ」にて。

 




夜のお酒が続いた日の翌朝は、こんな風な朝食がいいですね!
ブルーベリーとラズベリー、ブラックベリーとストロベリー、ベリー尽くしにヨーグルトをかけて、まず最初に頂けば酵素もたっぷり!










「かようかい」も今年最後の日が24日(火)だった。よくもまあ飽きずに、毎週この店゛椿・珈琲店゛に集ったものだ。スタートしてからちょうど3年間が経った。会員も、やむを得ない事情でお休みすることはたまにあるが、ウッチーもイズミちゃんも私も、またハジメちゃんやタカコさん・ヒサコさんもタッキーやサイトウさん(京都や地方の撮影時は休み)も皆さんは大体毎週顔を出す。
シゲコママのおいしい手料理(結構ボリュウムたっぷり!)をいただきながら、お酒も季節ならではの飲物(日本酒熱燗やら焼酎お湯割り)などを飲みながら、店置き(マスターが集めてきた)のギター・ベース・トランペット・鳴り物などを演奏して、お店置きの歌本(歌詞記載)をめくりながら歌を楽しんでいる。この夜は、クリスマス・イブということもあって、イズミちゃんオリジナルの「南の国のクリスマス」を歌ったり、「きよしこの夜」や「クリスマス・イブ」(山下達郎)なども飛び出した。

動物頭飾り(キリン・シマウマ子猫など)をつけて盛り上がるタカコさんとイズミちゃん、ハジメちゃんとイズミちゃんは黒の正装でした。
 
 
明日28日(土)は、地元のライブハウス・add9th 恒例の「年末貸切日」で、常連さんたちが集まり、セッションや歌・演奏の披露で盛り上がる夜だ。ウッチーから、久しぶりに来ないか、という誘いがかかっているので、私も皆さんと楽しんでこようかと目論んでいる。
おかげさまで、いい音友や趣味友たちに恵まれて、楽しい日々を送らさせてもらった一年だった。
今年を一字で表すとしたら? とYKさん(健康オタクの)に問われて、私は『楽』と答えた。大した病気もせずに、健康に過ごすことができた日々だったが、仕事と家事とギターの弾きすぎで右肩と右腕に疲労がたまり、ケアしながらの一年でもあったが、それも大分回復してきたのでほっとしている。
 
このブログを覗いていただいている皆様にとっても、来年がまた健康に恵まれたよき年であることを願いながら、今年の最後のブログとしたいと思う。
 

夕陽を浴びた雲がたなびく向うに富士山のシルエット、多摩川堰堤の定点観測の地点より 。
 

謹賀新年1014

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新年明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします

 

 
砥部焼の花瓶に活けた赤い実の南天とグリーン Arrangement & Photo by TAKA
 
平成26年元旦 Jovial TAKA
 
 
YouTube:Luriirocho
 
 

2014・今年のお節料理

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 三のお重に詰めた八品のお節料理、いつもの年と変わらぬ我が家の味です。Photo by TAKA
 
 
新年を迎えるにあたり、暮れにお節料理を作り、お正月は自宅でお節を美味しくいただくのが例年の過ごし方になっている。私が自分でお節を作り始めたのは、養護老人ホームに入っていた母親を正月は自宅に戻して、正月料理を食べさせてあげたい、との願いがきっかけだった。その頃、和食(とりわけ日本の伝統的な家庭料理)に目覚めていた私は、いろいろな料理本やTV番組などを参考にして、和食の調理法と味を探し求めていた。また、その頃傾倒していた池波正太郎の歴史小説(『剣客商売』や『鬼平犯科帳』など)の中に登場する江戸料理の数々、その映画化でTVドラマの中に描かれた食事のシーン(それを再現し監修していた料理人・近藤文夫氏の料理レシピ)などに、深く興味を抱いていたのだった。
 
昆布や鰹節をベースにした出汁を作り、素材にこうじ菌を合わせて自然発酵させ、時間をかけて作った天然醸造の調味料(味噌・醤油・みりん・玄米黒酢・ごま油など)や天日熟成塩を使い、産直組織や地元農家とも付き合って、地元で生産された旬の食材を入手して調理することを目指し日々暮らしていた。いわば、「マクロビオテック」な、健康でおいしい暮らしを実現したいという心意気が旺盛だったのだ。
 
昨年末、ユネスコが認定する「世界無形文化遺産」に、日本の『和食』の登録が決まった。Yomiuri Newsによると、「そもそも和食とは何か。政府は和食の特色として、〈1〉新鮮で多様な食材とその持ち味の尊重〈2〉栄養バランスに優れた健康的な食生活〈3〉自然の美しさや季節の移ろいの表現〈4〉正月など年中行事との密接な関わりを挙げ、食に関する社会的慣習だと説明している。」と紹介されている。
現実としては、「遺産」と言われるほど、現在の日本の各家庭からは、太平洋戦争以前の伝統的な家庭料理・「和食」は衰退してしまっている。洋食文化の普及もさることながら、流通や冷凍技術の進歩による季節感の焼失、手間ひまをかけないで安く即席にできる料理の流行、世界中の料理が手軽に食べられる料理店やファストフード・チェーン店の増加など々...「絶滅の危機に瀕している」と警鐘を鳴らすNewsもあった(やや大げさだが!)。
 
今年のお節は、2ファミリー分を一緒に作った。コンパクトな二のお重に詰め合わせたのは、手伝っていただいたYKさん宅のお節八品です。
 
 
お節の準備は、黒豆煮用のさび釘作り(2週間前)から始まる。以前、銀座の事業所で仕事をしていた時は、歩いてすぐ側の築地外市場で恰好な食材が入手できたのだが、最近はいつもの食品スーパー・オオゼキで充分間に合うので、1週間前からぼちぼち食材の買い出しをする。そして、前の晩に黒豆の水戻しをして、大晦日に7~8品の料理を一挙に作る、というのが例年の習わしだ。今年のお節は、29日にまとめて作った。
何時も思うのだが、お節には日本の伝統的な家庭料理のレシピがびっしりと詰まっている。その手順を確認しながら、出汁(昆布と鰹節を使った)と天然醸造のお酒・醤油・みりん・塩などで、丁寧に味付けする。基本は食材の旨味を引き出すこと、砂糖は極力使わない。今年のお節も、柔らかな滋味を堪能できたいい仕上がりだった。三が日に分けて食べたが、飽きのこない味だった。
 
以下、8品を載せておきます。皆さんのお家と大差のないお節と思いますが。
 
黒豆:まめ(健康)に暮らせますように、との願いを込めて。
紅白なます:三浦大根とにんじんの細切りを、玄米黒酢とメイプルシロップで和えて。紅白の色は、太古から平和のシンボル。
蒲鉾の2色サンド:白に生たらことスダチ、赤にナチュラルチーズと紫蘇葉を挟んで。(以上、一のお重)
昆布巻き:酒で戻した日高昆布と鮭切り身を使った煮物、やわらかくておいしい。昆布は「よろこぶ」に繋がり、一家繁栄のシンボル。
数の子:小ぶりの数の子を使った。塩戻しした後、柔らか味の漬け汁で味付け。やや塩味が強めだった(以上、二のお重)。
海老のうま煮:活きのいい小振りの車エビを入手、煮汁は酒・みりん・醤油。ひげが伸びるほど、腰が曲がるほど長生きできるように、との願いを込めて。取った頭は。角をとって軽く火にあぶって食べると美味しい。
田作り(ごまめ):フライパンでごまめの水気を飛ばし、照り醤油(洗双糖を少し入れた)で味付け、カリッとした歯触りが身上。
サーモンと白身魚の青紫蘇サンド:刺身のお作りだが、サーモン・とろろ昆布・紫蘇大葉・ハマチを三段重ねにし、一枚づつ剥ぎながらいただく。(以上、三のお重)
 
今年は、この八品に加えて、牛モモ肉のロースト・ビーフを作った。タカ特製のローストビーフを召し上がった方もおられると思うが、自家製のタレに漬けてから焼き・蒸したたお肉は、毎回好評です。孫のメイちゃん(四歳)もパクパク食べたのでびっくり!
 
 
皆様、今年もよいお年を! 
 

YouTube動画公開のご案内

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昨年11月30日に、東京新宿のライブレストラン・パペラにて開催した「ザ・タペストリー・ライブ」の演奏曲の中から、6曲の動画をYuoTubeにて公開しました。
サイト名は新たに設けました『takasantafe neo』です。どうぞ、ご覧下さい。


「Caravan」ザ・タペストリー in Papera




以下、同じサイトにてご覧ください。

「イパネマの娘」ザ・タペストリー in Papera

「雪の華」ザ・タペストリー in Papera

「Sunny」ザ・タペストリー in Papera

「大きな愛」ザ・タペストリー in Papera

「On the Sunny Side of the Strret」ザ・タペストリー in Papera

〈ザ・タペストリー演奏メンバーズ〉
TAKA(Vo.Gt)、マッキー(As)、AYA(Ba)、ヨッシー(Vo.Bj.MC)、シロー(Fl)、QP村山(Vo.Dr)
 

1月の歌会から

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今年のかようかいの始まりは、新年会を兼ねた賑やかな歌会となった(1/7)。
左から時計回りで:ヒサコさん、ウッチーの奥方、ダイスケ、マスター、茂子ママ、タッキー、キリさん
ハジメちゃん、ウッチー、サイトウさん All photo by TAKA and Friends 
 
北の寒気団に南の風が吹き込み、しばらくぶりに日中の気温が10度を超えた。春を感じさせる暖
かい日差しがまぶしい一日となった。今年の寒さは昨年の12月から強くなり、夜間の温度が零下
になる日が続き、例年になく冷え込んだので、着膨れと暖房と湯たんぽのお世話で、なんとかしの
いできたが、そろそろ春の兆しを探したくなっている。
今日はベランダに置いたクレマチスの鉢の枝整理をした。つぼみが少し膨らみ始めている。
  
かようかいも、皆さんが集って相変わらず楽しくやらせていただいている。例年だと、新年会は着物姿の男子・女子が集うのだが、今年はなぜか皆さんその気がなかったのか、私とタカ子さんだけが着物を着てきたので、ちょっと拍子抜けしてしまった。
マスターが鳴り物の゛ギロ゛を新たに入手したので、カホン・マラカス・シェーカー・クラベスにそれが加わり、お囃子部隊は一層賑やかになった。お店備えの歌本があるので、その中から自由に選んで歌うのが通例だが、突然ジャズやボサノヴァのセッションが始まったり、オリジナル曲の披露があったり、いつもハプニングがあるのも面白い。主催者のウッチーが、とある事情で東方地区に自宅を引っ越すので、今年は毎回参加が難しくなった。でも、時々顔を出すというので、かようかいは今まで通りに続けていくつもりだ。


ご機嫌にGt 弾き語りをするウッチーと着物姿のTAKA、そしてトランぺッターのサイトウさん



ボサ友のMiraさんから初ライブの案内があり、タッキー(A.Takeuchi)とのデュオでコラボする、というのでHIさんと一緒に出掛けてみた(1/11)。Miraさんは、同じ中村善郎の門下生でもあり、雰囲気のあるボサノヴァ・シンガーとして皆に認められているとともに、ご自身が造形作家で料理にも関心が深いので、私とも何かと話が合う。
横浜郊外のとある喫茶店で開かれたライブには、ボサ友達がわんさと押しかけ、狭い店内は20人ほどの人たちで埋まってしまった。ボサノヴァのスタンダード曲(イパネマの娘・大きな愛・インセンサテッス・サピアなど)を中心に、英語のPOPS、フレンチ・ボッサなど約20曲を共演したが、タッキーのGt弾き語りも入れて、楽しめる選曲だった。
私的には、聞きなれたポル語の歌よりも、「ムーン・リバー」(ボサアレンジ)のような曲の方が面白かったが、ラストの「ジンジ」やアンコール曲の「小舟」もなかなか良かったと感じた。歌うに連れて、Mira さんの声もタッキーのGt も段々音が出てきたので、聞きごたえがあった。

澄んだ伸びやかな声で歌うMiraさんとGt伴奏とソロ弾きをするタッキー



音楽酒場ピックでの「Jazz and Bossa Nova Night」は、毎月第3金曜日の夜開催(1月は17日)
で、その夜も冷え込みが厳しかったが出かけてみた。生憎と常連さんたちが来られず、こんな夜も
あるよね、とマスターと四方山話をしていたら、ベーシストのタクさんが来店した。音源検索に便利
YouTubeの話題や、ユウヤくん・やっちゃん・ノヅさん・カナイさん等、常連さんたちの話をした
り、うわさをしたり...せっかくだから何かやりましょう、ということで、タクさんと数曲をコラボしてみ
た。ジャズのスタンダード曲(いそしぎ、フライミー・トゥザ・ムーンなど)を一緒に遊んでもらった。
色々と話が弾み、その夜は午前様になってしまった。

音楽酒場ピックのイベント告知(PickのH.P.)より。
 

初春の初旅は、城ケ島の水仙と市場食堂の朝飯

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城ケ島公園の遊歩道をびっしりと敷き詰める八重咲水仙、辺りには花の香りが立ち込めていた。
 All Photo by TAKA
 
4日ほど、日中の気温が10度を超えて暖かい春の日が続いたと思ったら、今日の午後は冷たい北
風が吹き込み、また冬に戻った。「三寒四温」というのは、3~4日暖かい日が続き、また3~4日冷
たい日に戻る、これを繰り返すという、季節の変わり目の気候のことだろう。1月も終わりの週にな
った。ここ1か月くらいは、冷たい北風と暖かい南風の押しくら饅頭が続くのだ。ここ数年は特に、長
い酷暑の夏とチョー寒い冬が顕著で、春と秋の長さがすごく短くなっている。でも、やはり春を待ち
望む気持ちが強い今日この頃だ。
 
昨年の今頃は、春の香りを求めて南伊豆・爪木崎の野水仙群を見に出かけたが、今年は三浦半島南端の城ケ島に出張ってみた。ここも水仙の名所で、八重咲きの水仙が沢山見られるというので楽しみにしていた。例によって朝早起きし、車で都内を出て8時台には国道16号線を横浜横須賀道路に向かって走っていた。やや薄曇りの空から明るい日差しが上っていたが、ふと日差しの横(水平上)を見ると、「幻日」が出ていた! 空気中の氷の結晶が太陽の光に反射してプリズムのように光るこの現象については、このブログでも紹介した(2013.9.19 Sunn-Set Riverの項)が、再びこれを見られるのは、「こいつは春から縁起が良いわい! 」と、運転中の食い友RKさんと喜び合った。暖かく湿った南風の影響だと思うが、冷たくて乾燥した冬の空気では、この現象は現れないのだ。                                
  ▢太陽の右に、虹のように輝いているのが「幻日」
 
 
横・横道路を降りて134号線を南下し、城ケ島大橋を渡って三崎港に着いたのは9時頃だった。早速卸売市場に併設されている市場食堂に向かった。ここは、市場で働く人や仲買人さん達が、一仕事を終えて朝飯を食べる処。市場直送の新鮮なネタを存分に使った食事が売り物だ。昨年の夏の終わりの暑い日に、ここを訪れてすっかり気に入ってしまった私は、今回は「黒ムツの煮魚定食」を狙っていたのだが、季節のせいか、セリに登場しなかったのか、その日のメニューにはなかった。














色々迷った挙句、「海鮮気まぐれ丼定食」を選んだ。地魚(アジ・スズキ・マグロなど)の刺身・漬けにシラスがたっぷり乗った丼ぶりに地魚のフライもついて、味噌汁とサラダ・漬物も付いている豪華丼だ! 朝飯にこんなに食べれるかと危ぶんだが、美味しく全部平らげてしまった。刺身の漬けは、白ゴマがまぶしてあって香ばしかったし、歯ごたえに弾力があり、新鮮な甘みを楽しめた。シラスの下に隠れて、刺身がたっぷりあったので、満足・満腹の朝飯となった。           

手描きのきれいなイラスト入りメニューも楽しめた(これでほんの一部)。ボリュームたっぷりの海鮮丼は言うことなし。














食後の番茶をゆっくりと飲んでから、再び車に乗り込み城ケ島公園に向かった。公園は遊歩道が
きれいに整備されていて、八重咲水仙は松の木の下に植えられていた。海岸から駆け上がる丘に
広がる野水仙群を想像していたのだが、実際は人の手で沢山植えられた水仙だった。でもその数
はとても大量で見事な眺めだった。折からの南風に乗って、辺り一面に特徴ある強い香りが漂いむ
せ返るようだった。ちょっと不謹慎かもしれないが、「若い田舎娘の汗ばんだ肌の香り」とでも言おう
か、野趣あふれる香りは、長い冬を越してきて一気に花開いた春を感じさせてくれる。日本水仙の
中心が黄色のラッパ状花に較べると、八重咲は何か゛モニョモニョ゛とした印象だが、水仙群の白と
黄色と緑の色を楽しむことができた。やはり春の色だなぁ~!

 
 
公園の防風林の脇に広がる水仙群、遊歩道の両側に群生している。
 
 
 今回の小旅行には、思わぬおまけがもう一つあった。城ケ島から眺められた冬の富士山の雄姿
だ。この日は南風が吹き込んだので、もやっとした雲が上空を覆い、雪を被った富士山の姿もやや
ぼやけて見えたが、富士山を東南の角度から見られることも珍しいので、貴重な眺めだった。山姿
は、城ケ島から見てもとてもいい形だった。さすが富士山だなぁ~と感心したものだ。以下、富士山
三姿をご覧あれ。

 
城ケ島公園の展望台から眺めた富士山、山姿が美しい。
 

②市場食堂から眺めた富士山
 

➂三崎港の突端にある「楫(かじ)の三郎山」から眺めた富士山、お昼近くになって霞が一層漂い、
富士山の姿も一層霞んだが、城ケ島特有の平板なゴツゴツ岩と一緒に見られたのは面白かった。
下は、楫の三郎山に祭られた祠。
 
 
 
帰路は、来た時と同じ道をたどって帰った。車中、ジャズ・ボッサの名盤「ゲッツ・ジルベルト」をずっ
と聞きながら、心地いいサウンドを楽しんだドライブだった。水仙の花の香りが、何時までも鼻腔に
残っていた。昼過ぎには都内に戻ったが、早起きは、やはり三文の得だね、と思った。市場食堂の
隣の建物の中にある産直センターで買った寒サバの干物(RKさんは、それにエボダイとサンマも
プラス)を家に帰ってから夜に一杯やりながら食べたが、脂が乗っていてとてもおいしかったことを
付け加えておきます。
水仙と市場飯、それに富士山の雄姿も楽しめた春の素敵旅だった。
 

2月の歌会から

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横浜山手の「山手111番館」、古い木造建物だがきれいに管理されていた。All Photo by TAKA

「第8回横浜山手芸術祭」と名打って、横浜山手地区にある14の西洋館を会場として、音楽会や絵
画展・写真展など多彩な催しが1か月にわたって(2/1~3/2)開かれており、Miさんとタダさんの
「ボサノヴァ・ミニライブ」があるという案内をタダさんから頂いたので出かけてみた。Miさんは、カル
チャー・センターでボサノヴァの歌講師をされていて、素敵なピアノの弾き語り、タダさんはギターの
名手、二人のデュオは長いコンビなので、聞いていてもとても寛げるボサノヴァで定評がある。
会場は山手111番館、木造の古い建物ながら、外観も内部も手入れが行き届いていて、とてもき
れいだ。床の傷みを防ぐために、スリッパに履き替えて中に入る。

丁度南風が吹き込んでその日の陽気もよかったし、しばらく横浜に出かけてなかったので、昼ライブ(14:00~15:00)の後、横浜中華街で飲茶を楽しもう、という目論見もあって、食い友RKさんを誘って出かけてみた。元町・中華街の駅には、直接山手地区の高台に上れるエレペーターがあって、便利になっていた。あの急坂を登った記憶がウソのようだった。
15分ほど前に会場に着いたのに、すでにほぼ満席の状態にはビックリ、仕事をリタイヤして閑になったと見えるおじさんたちがほとんどで、たまに女性が混じるくらい。゛芸術祭゛ということでほとんどが無料の催しなので、入りやすかったのかもしれない。2階への吹き抜けで室内はとても開放感があり、また、木造りのせいかとても音響がナチュラルで、歌もピアノもギターもいい音が出ていてよかった。


プログラムによると、『ゆったりとした午後のひと時、甘く切ないボサノヴァを』とのキャッチ・フレーズ。選曲もラブ・ソングを中心にした親しみやすいボサノヴァがほとんど。「ヂンヂ」・「ドラリッスィ」・「ジャヌアリア」「あなたなしで」など8曲を約1時間で聞かせてくれた。部屋の空調もよく、心地良さでふっと眠くなる位。ラスト曲が終わると、会場からはアンコールの拍手が途切れず、Miさんは弾き語りで「太陽の道」で応えてくれた。



Miさん(Vo/Pf)とタダさん(Gt)のデュオ(上)、満席で立ち聞きもいた会場の様子(下)
 
昼ボサ(お昼時のボサノヴァ!)ですっかりくつろいだ後は、またエレベーターで高台から降りて、下の中華街に行ってみた。折からの春節で、中華街は大変な賑わいだった。人の群れをかき分けつつ、市場通りの小さなお店で飲茶の看板を見つけ入ってみた。夕方の時間帯だったのでお店は空いていて飲茶を楽しめた。
春巻き・小籠包・シュウマイ・エビ餃子・魚翅(フカヒレ)餃子・千巻・チャーハンに杏仁豆腐がついて、手作り飲茶セット1,580円也。温かい紹興酒を飲みながら食べたが、とてみ美味しかった。飲茶なので一品が一口か二口なのだが、チャーハンが゛パラリッ゛としていて、言うことなし!すっかり満腹となった。


駅に戻る途中、広場の人だかりと銅鑼の音に釣られて、人並みの頭越しに覗いてみると、カラフルで愛嬌のある中国獅子舞(舞獅ーライオンダンス)だった。銅鑼や太鼓の音に乗せて、2人が中に入って演じる獅子のポーズは、一直線に伸びあがる立ポーズや、膝附ポーズなど様々な姿態があり、その都度観客に向かって見得を切る姿が面白かった。「招福駆邪」の舞にあやかって、今年もいいことがありますように、との春節の気分をひと時楽しめた。

見得を切る黄色と緑の獅子舞(上)と、飲茶店のメニュー写真(下)


さて、今週のかようかいには、タペストリー(高校同期バンド)のメンバー3人が遊びに来てくれた。昨年の12月に一度寄りたい、との機会があったのだが、たまたま私の都合が悪く延び延びになっていた。この日は、午後からの雪で冷え込んでいたのだが、迎えに出た喜多見駅には、3人そろって待っていたのにはビックリ。自転車を引き引き、ゆっくり歩いてお店まで3人を案内した(20分弱)。バンドの中では、シローはフルート、タカオちゃんとナッケンはトランペットの担当だが、かようかいは店置きの歌本を手引きに、皆で歌いあうのが通例。ただし、店置きのギター(なんと4本)やベース、トランペットに鳴り物(シェーカー・ギロ・マラカスなど)、普段は弾かないデジタル・ピアノなど、色々揃っているので、伴奏、イントロ・間奏・エンディングソロ弾きも自在に入る。

この夜は、マスターがまだ誰も吹いていないフルートを持ち出して来て、シローに渡したものだから、初めは戸惑っていたシローも思う存分吹きまくった。タカオちゃんも、歌謡曲は歌うは、ハモリや追っかけで唄を入れるは次々と歌いまくった。ナッケンは、サイトウさんの吹いていたトランペットを渡されて、吹いては見たものの、自分の吹きなれているTrと勝手が違ったのかうまく音が出なかったが、終始ニコニコと楽しんでいた。

珍しいお客来たせいか皆さんのテンションも上がって、サイトウさんは、故郷の山を歌った「ビューテイ安達太良」を歌い、イズミちゃんは、「砂のバラ」・「ファラウェイ」・「小笠原恋歌」...と次々に披露。私も請われて「あなたの側で」を歌い、さながらオリジナル・ソングの歌い合戦・一大共演となった。
後日3人からメールが来て、とても楽しめたことと、音楽表現のレベルの高さを感じたことが記されていた。かようかいも、もう3年以上続いているが、現在のように皆で楽しめるようになったのは最近のことだ。ある種の歌道場も兼ねて、歌や楽器演奏で会話することができるようになっている。他の人の歌や演奏をよく聞きながら、間奏やソロ弾きを入れる、主役と脇役のまきまえ、相手を乗せる、自分が乗っていく...音のコミュニケーションを成り立たせるには、自分の表現技量を磨くこともさることながら、相手の音をよく聞き、間合いを計ってタイミングよく加わっていくが大事だ。それが自然に身についていけば、会話を楽しめるようになる。

マスターのコレクションの中には、まだ演奏する人がいないで眠っている、セルマーのテナー・サックス・沖縄三線・カホンなどがある。我と思う方は、ぜひ来店いただき、楽器を鳴らしていただきたいと願っている。かようかいは、毎週火曜日の夜6時30分から9時30分位まで(楽器演奏タイム)、その後は楽器なし歌会・飲み会、茂子ママのおいしい手料理が楽しめます。
 

冬季オリンピック・フィギュアスケート団体戦を見て

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フィギュアスケート団体戦・金メダルのロシア選手たち、シングル女子はユリア・リプニツカヤ
( 右から4番目 )、シングル男子はエフゲニー・プルシェンコ(一番右)、共にショート・フリーの2種目で好調だった。
All Photo by Zimbio
 
 
ソチオリンピックが始まってから、メダルを期待された日本人選手たちがことごとくメダルに届かずにいる中、ようやく今日は、男子スノーボート(銀・銅)とノルディックスキー(銀)2種目の朗報が届いた。何事も内向きな日本のマスコミは、メダル獲得への期待度が高いため、やたらと金だ銀だと煽り立ててはいるが、TV中継やニュースを見るにつけて、世界には各種目に強豪が五万とひしめいているのを目の当たりにすることができる。そういう情報を事前に伝える日本のマスコミは少ないが、4年に一度の祭典で、一流選手たちの迫力あふれる競技を見られることは、とても素晴らしいことだ。
 
 
私の好きなフィギュアスケートは、個人戦に先駆けて各国対抗の団体戦が行われ、開催国地元のロシアが、圧倒的な強さを見せて金メダルに輝いた。ロシアのフィギュアスケートはここ数年間、得意のペアダンスとアイスダンスは強いのだが、個人戦になると有力選手が育って来ずに低迷していた。しかし、ソチでの開催が決まってから、国を挙げての強化策が功を奏してきたのだろう、ジュニア女子選手の活躍が目立つようになり、ユリア・リプニツカヤ、アデリーナ・ソトニコヴァ、エリザベータ・トゥクタミシュワなどの有力選手を輩出してきた。

特に今回、リプニツカヤ(15歳)の活躍には、目を見張るものがあった。女子シングルのショート・フリー共に優勝という結果は、ロシアも総力を挙げてメダルを取りに来ていることが感じられ、好調の最有力選手で戦う姿勢が強く出ていた。彼女のクラシック・バレエで鍛えた身体の柔軟性は素晴らしく、ジャンプ・スピン・ステップともに、スピードに乗った流れるような演技が光っていた。まさに上り調子、メダルが期待されているプレッシャーも跳ね除けて、「キャンドル・スピン」という超高難度の技も披露してくれた。体が一直線になって回る演技は、他のどの選手にもできない彼女だけの技だ。日本の荒川静香(トリノオリンピック金メダル)にも、「イナバウアー」という大技があるが、オリジナルな大技を持っているのは、大きな強みだ。女子シングルの金メダル最有力候補になるだろう。


 


カロリーナ・コストナー(伊)は、世界選手権で5回表彰台に上がっているベテラン(2012ニースではチャンピオン)だが、不思議にオリンピックではメダルに縁がない。今回はシングル・ショートプログラム(SP)で2位となったが、ジャンプも安定しているし、長身の身体から繰り出す優雅な演技が素晴らしかった。私も含めて、この選手のファンは多い。
韓国は団体戦に出場枠がなく、キムヨナはシングルに出てこなかったが、2010バンクーバーの金メダリストと、成長著しいリプニツカヤ(ロ)と、ベテラン・コストナーの三つ巴で金メダル争いとなるだろう。


日本の浅田真央は、今回シングルのフリー・スタイル(FS)に出場したが、トリプルアクセルを失敗し転倒。何とか他の演技をまとめたが3位がやっとだった。不安定なジャンプのままでは、日本の期待とは裏腹にメダルの可能性は低いと私は見ている。アメリカ勢のアシュリー・ワグナーとグレイシー・ゴールドもメダルを狙える位置にいると思うが、果たして金・銀に食い込むことはできるだろうか?



注目の女子選手たち、上からユリア・リプニツカヤ(ロ)、カロリーナ・コストナー(伊)、浅田真央(日)、アシュリー・ワグナー(米)、いずれの画像もインターネット・情報サイトZimbioより








さて、今回の一番の話題は、プルシェンコ(ロ・31歳)の復活だろう。私自身も、シングルSPとFSの滑りを見て、その力強さとキレのいい演技にびっくりした。4回転ジャンプも軽々と飛んで見せた。過去3回のオリンピック(2010バンクーバー/ 2006トリノ/ 2002ソルトレイク・シティ)で、金1回・銀2回を獲得している大ベテランは、バンクーバーの後故障続きで、ほとんど国際大会には出てこなかった。
彼の競技で特に覚えているのは、バンクーバーでは、4回転ジャンプを3回決めたのに、4回転ジャンプを一度も飛ばなかったエバン・ライザチェック(米)に敗れたことだ。表彰台で憮然とした表情をしていたプルシェンコの姿を今でも鮮明に覚えている。



その後、競技得点の改正により、4回転ジャンプのような高度な技には高得点が配されるようになり、男子フィギュア・スケートの競技は、一気に4回転時代に突入した。今回シングルでプルシェンコはFSで優勝、SPでは2位、ロシアの団体戦優勝の原動力となったが、SPで彼を下したのが羽生結弦だった。
羽生は、スケート演技の目標として、永い間プルシェンコを追いかけてきた。彼は、ジャンプ・スピン・ステップのすべてに渡って、ダイナミックでキレがあり、また観客を惹きつけるエンターテイメント性に優れ、特に4回転ジャンプの申し子は、スピードも素晴らしい。彼とは長身の体躯という点でも似ている(羽生はやや細めだが)。今シーズン、グランプリ・シリーズでパトリック・チャン(カ)とがっぷりと渡り合い、ファイナルでは彼を下して優勝を遂げたが、憧れのプルシェンコとオリンピックで勝負できるのは、羽生にとっても本望だろう。





この5年間、世界選手権を制してきたパトリック・チャン(ここ3年は金、その前は銀)は、今回のシングルSPでは、羽生・プルシェンコに次いで3位だった。抜群の安定性を誇ってはいるが、復活してきたプルシェンコと、心境著しい羽生とどう戦うのか?羽生には、同じ4回転ジャンプでも、サルコー(後ろ向きからジャンプする)という超高難度の決め技がある。成功の確率はまだ低いが、羽生はこの技で勝負してくるだろう。
羽生・プルシェンコ・チャン三つ巴の戦いで、男子シングルは俄然面白くなってきた! 日本の高橋大輔にも頑張ってほしいが、体調万全でない彼にはメダルに手が届かないのではないかと思う。


注目の選手たち、上からエフゲニー・プルシェンコ(ロ)、羽生結弦(日)、パトリック・チャン(カ)





アイスダンスでは、メリル・デイビス/チャーリーホワイト(米)〈フォト上〉のコンビが、SP・FSともに優勝を果たした。2位はテッサ・ヴァーチューとスコット・モイヤー組(カ)〈フォト下〉。この2つのコンビは、ここ4年間の世界選手権で、交互に勝ったり負けたりして、金・銀を争ってきた。オリンピックの舞台でも、ともに二人の息の合った演技で、観客を魅了した。3位はSP・FS共にロシアのコンビ、エレーナ・イリニフ/ニキータ・カツァラポフ組と、エカテリーナ・ナボロフ/ドミトリー・ソロビエフ組。アイスダンスとペアの層の厚みが、ロシアの団体戦の金メダルに繋がっている。



日本勢は残念ながら、これらの競技の層は薄い。アイスダンスのキャシー・リード/クリス・リードの姉弟組はSP8位、FS5位、ペアの高橋成美/木原龍一組がSP8位、FS5位。メダルには届かなかった。




ペアでは、ロシア勢が圧倒的な強さを見せた。ペアSPでは、タチアナ・ホロソジャル/マキシム・トランコフ組、FSでは、クセニア・ストロボーヴァ/フェードル・クリモフ組がともに優勝。カナダ(2位)、中国(3位)を寄せ付けなかった。


この辺りの競技になると、私もニュースの短い映像でしか見ていないので、各組の演技をじっくりとみていない。日本のマスコミ各社でも、自国選手の競技が放映の中心なので、放映機会が少ないのはやむを得ないだろう。


アイスダンスのエカテリーナ・ナボロワ/ドミトリー・ソロビエフ組〈ロ・フォト上〉と、ペアのミーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード組〈カ・フォト下〉




団体戦の後、男女シングル・ペア・アイスダンスの各競技が始まるが、特にシングルは男女ともに波乱含みの要素が一杯なので目が離せないだろう。新進とベテランの対決も見物だし、どんな得意技をどのタイミングで出してくるかも興味を引く。各選手たちの演技をTVで楽しみたいと思う。
 

冬季オリンピック、フィギュア・スケート女子個人戦から

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カロリーナ・コストナー(伊・27歳・169cm)のフリー・スタイル演技、スケーティング技術・芸術的
表現力・音楽とのハーモニー、すべてにおいて完璧だった。
 

2014 年ソチオリンピックも、今日の競技ですべて終了する。日本勢は、レジェンド葛西のジャンプ個人戦・
 
銀/団体戦・銅で湧いたり、羽生結弦のフィギュア個人で金の大殊勲、女子スノーボードで竹内智香が銀、
 
ノルディックで渡部暁斗が銀など、明るいニュースもあった。ここでは、私の好きなフィギュアスケートの個人
 
戦(シングル)を見て、きわめて個人的な感想を述べたいと思う。今回の画像とニュースは、MSNからの

ものあることをお断りしておく。
 
女子シングルの金メダルは、だれが何と言おうとカロリーナ・コストナー(伊)だった(採点は銅)。ショート
 
・プログラム(SP)もフリースタイル(FS)もすべてノーミスの演技、すべてのジャンプを鮮やかに決め、
 
スピン・ステップも文句のつけようがなかった。何よりもまず、演技とテーマ音楽とのハーモニーが

抜群だった。SPの「アベ・マリア」、FSの「ボレロ」、ともに完成され円熟味を増した素晴らしい演技

だった。FSのコスチュームは黒、アイラインと赤のリップのメーク・アップでコーディネイトも抜群、

のパーォマンスを見て、豊饒な香りの極上ワインを堪能したような気持になったのは、私

ではないと思う。
 
ム・ヨナ(韓・23才・165㎝)も素晴らしかった。SPもFSもノーミス、伸びやかで優雅な

スケーティングは完成されていた。FSのテーマ音楽は、ビアソラの「アディオス・ニーノ」、

キレのいいタンゴと彼女の演技はとてもよくマッチしていた。銀メダルは妥当なところか

(採点も銀)。ただ、惜しむらくは、前回のバンクーバー(金)の演技とほとんど変わらなか

ったこと。ブランド・ワインもやや気が抜けていた感があった。でも、演技後のインタビュー

で、「今回の出場で次回の自国開催での韓国枠を得ることができたし、若手も育っている。」

とコメントしていたが、シングル女子しかフィギュア選手が育っていない自国の未来を見据えた

出場には意味があったと思う。

銅メダル(採点は金)は、アデリーナ・ソトニコワ(ロ・17歳・163㎝)、スピードに乗ったキレのいい演技は、とても

フレッシュで、上り調子の勢いを感じさせてくれた。SPのテーマ音楽・「カルメン」の乗った演技と赤い衣装がよかっ

た。現行の採点基準から、金メダルの評価を受けたが、私からは体操の演技を見ているようで、物足りなかった。

濃いグレーの衣装もNG、ビジュアルにももっと配慮が必要、観客を湧かすエンターテイメント性もまだまだだ。

しかし、将来性という点では、若手が活躍しだしたロシアのフィギュア選手たちは、国際大会でも表彰台に上が

機会が多くなると思う。

日本期待の浅田真央は、メダルに届かなかった。オリンピックでメダルを獲得できるには、完璧な演技が要求さ

れる。その点では、コストナー・キムヨナ・ソトニコワに及ばず、またグレイシー・ゴールド(米・18歳・

165㎝・4位)にも及ばなかった。FSの素晴らしい演技で高得点を挙げ巻き返しを図ったが、テーマ

音楽の「ピアノ協奏曲2番」(ラフマニノフ)も、難解で不安感のあるサウンド、彼女との相性はマッチ

していないように思えた。遅咲きの鈴木明子には、「永い間、お疲れ様でした。」と言いたい。村上

佳菜子は、浅田・鈴木の去った後、女子日本フィギュアを引っ張っていけるのか? 奮起を促したい。

注目すべき選手では、ポリーナ・エドムンズ(米・15歳・165㎝)、痩身・長身の体躯から繰り出す演

技には、迫力と優雅さが兼ね備わっていた。今後、国際競技会で表彰台を狙える有力選手になり

う。個人戦では力を出せなかったユリア・リプニツカヤ(ロ・15歳・158㎝)も、大舞台を経験して、

今後の活躍が望めると思う。浅田真央・キムヨナ・鈴木明子ら一流選手が第一線を退いた後、今後

の女子フィギュアの世代交代が興味深い。

今回のフィギュア・スケート女子シングルは、採点の結果に対する疑問もあったが、各選手の素晴

らしく高度な競技を見ることができて、とてもスリリングで面白かった。ジャンプ・スピン・ステップの

演技技術、4分以上を構成する演技の流れ、テーマ音楽と演技のハーモニー、コスチュームとメイ

クアップ、など、総合的な競技としての魅力は、これからも観客を大いに沸かせてくれるだろう。来

月の世界選手権も有力選手の演技を楽しみたいと思う。
 

冬季オリンピック、フィギュア・スケート男子個人戦から。

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金メダルで日本中を喜ばせた羽生結弦(日・19歳・171㎝・中)と、パトリック・チャン(銀・カ・23歳・
168㎝・左)と、デニス・テン(銅・カザ・20歳・168㎝・右)の表彰台、画像はMSNより。
 
 
フィギュア・スケート男子シングル戦での羽生結弦のメダルは予想されたものの、ほんとに

金メダルを取ってしまったのだからスゴイ! 彼の演技は、4回転ジャンプも、スピンもステップ

も、ダイナミックでなおかつしなやかだった。パフォーマンスで客席を湧かせるエンター

テイメント性でも非凡な素質を持っている。ノーミスのSPはエレキ・サウンドの「パリのアメ

リカ人」、FSでは「ロミオとジュリエット」、二つのテーマ音楽と演技のハーモニーも素晴ら

しかった。FSで挑戦した4回転サルコー・ジャンプ(後ろ向きに入って後ろ向きに着地する)

は惜しくも失敗したが、SPで高得点をたたき出して先行した分が金メダルに繋がった。精神面でも

タフな若い王者の時代は、当分続くと思われる。



羽生が楽しみにしていた、敬愛するエフゲニー・プルシェンコ(ロ・31歳・178㎝)との対決は、

残念ながら彼の故障欠場でシングル戦では実現しなかった(左は、リハーサル中の2人の珍しいツー

ショット)。金メダルに輝いた羽生に、彼はツィッターで「結弦は私のアイドル、よく頑張った、天才だ。」

と祝福した。彼の引退とともに、4回転ジャンプを競い合ったブライアン・シュベール(仏・29歳・168㎝)も

引退を表明した。


パトリック・チャン(カ)のFS演技は、なぜかちぐはぐな印象だった。いつもミスのない万全の演技で高得点

を上げる彼に、ジャンプのミスが続いた。テーマ音楽の「四季」(ヴィバルディ)と「合奏協奏曲」(コレッリ)

のバロック・サウンドとの相性も良くなかった。チャンのプログラムも素晴らしかったが、羽生と彼のコーチ・

ブライアン・オーサー氏と組み上げた高難度のプログラムには及ばなかった。作戦面でも一歩遅れ

を取ったように思う。


銅メダルのデニス・テン(カザ)については、私もノーマークだった。昨年の世界選手権で、P.チャンに

次いで2位の成績だったことを思い出したが、この時も4回転ジャンプを見事に決め表彰台に上がった。

それまでの成績がほとんどなく、当時もフロッグだと言われたのだが、やはり実力者だったのだ。小柄な

体躯だけれど、小気味いいジャンプには定評がある選手、テーマ曲も「お嬢さんとならずもの」(ショスタコ

ビッチ)というユニークなものだった。


日本の高橋大輔(6位・27歳・165㎝)には、本当にお疲れ様でした、と言いたい。演技終了後の晴れや

かなとても印象的だった。町田樹(5位・23歳・162㎝)は、よく健闘したと思う。メダル獲得を

掲げて、自らを鼓舞して戦う姿勢がよかったし、テーマ曲「火の鳥」との相性も良かったと思う。

やはり、コンスタントに高得点を挙げられる安定性(特にジャンプ)を得られれば、今後も表彰台に

上れる選手になると思う。

さて、オリンピック終了後の日本のフィギュア・スケートを見ると、高橋大輔と織田信成は一線を退

くけれど、羽生・町田・小塚(崇彦)らの有力選手が競い合うだろうから、まだまだ面白い試合を見

せてくれそうだ。金メダルの羽生を目指して、ジュニア層の選手たちも頑張って上がってくるのを期

しよう。
 

神代植物園での梅見は、春陽気の中だった。、

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早咲きの白難波(しろなんば)は、沢山の花が開いていた。この植物園の白難波は、とても花つきが良いので、
晴れやかな気持ちになる。神代植物園にて All Photo by TAKA
 
 
2月に入って、関東地区では大雪の週末が2度つづいた。北の寒気の強い状態がそのまま続き、
 
家々の北側の雪が1週間以上融けないままだったが、今週はようやく日中の気温も10度を超
 
え、春陽気になった。この寒さで、開き始めた梅の花も雪にやられたり縮込んだりでヤキモキして
 
いたが、好天に誘われて神代植物園の梅林に出かけてみた。
 
 
 ここの梅林は比較的こじんまりとしてはいるが、72 品種180本の梅が

植えてある(公園案内)とのこと。例年の開花期には私もよく訪れるので、

大方の種類の名前がわかっている。白難波は「しろなにわ」とも呼ぶよう

だが、白加賀とともに早咲き種で、この梅林を訪れる人たちをいち早い
開花で迎えてくれる。梅花は、やはり雪のせいで花弁の色が抜けたり傷ん

だりしていたが、陽光を浴びて新たに開き始めた蕾と花弁は色が鮮やか

で、辺り一面に花の香りが漂っていた。(右上、八重咲きの「紅梅唐梅」)


緑萼(りょくがく)の「一重茶青」(ひとえちゃせい)は、蕾の状態では黄緑

だが、開花すると青味(緑味?)がかった白花がきれいでとても清涼感が

ある。通常の梅は、蕾と萼の色は赤茶なのだけれど、緑萼梅は緑色な

のだ。私はこのリョクガク種が好きで、「月の桂」とか「大輪緑萼」とか

小石川植物園や横浜三渓園でも見ている。割と遅咲きなのだが、ここで

見ることができてよかった。ご一緒したYKさんも、この珍しい梅花に感心

していた。


白加賀(右下)も沢山の花をつけて開花していた。この梅林には何本も

あって、この花が咲き揃っている様は賑やかでよい。

梅林の木の下には、日本水仙が沢山あるのだが、大雪の下敷きになって

しまい、ほとんど倒れたまま。残念ながら花は見られなかった。しかし、梅林

の南側には、マンサク(万作)とロウバイ(蝋梅)の一角があり、満開の花が

見られた。春に先駆けて咲くこの花は、とても不思議な形の花で、私は見る

度にお菓子の゛モンブラン゛を思い出してしまう。

咲いていた2種の園芸種には、洒落た横文字名がつけられていた。

黄花の「モリス・パリダ」(下左)と赤花の「ダイアナ」(下右)、ともに細糸状の

花弁を付けて、ケーキの様な、モジャモジャ髭の様な、花姿を楽しんむこと

できた。





梅見の後は、深大寺門前の松葉茶屋に寄って、お昼の蕎麦をいただいたが、腰があってややねっ

とり味の深大寺蕎麦は、相変わらず美味しかった。付け合わせの天ぷらも食べて、すっかりお腹一

杯になった。梅林は、植物園の南側奥にあるので、帰りもゆっくりと園の中を歩いて駐車場まで戻

った。広い園の中を歩いて、とてもいい運動になった。春陽気の温かい午後の梅見ができた。
 

箱根・湯の花温泉の露天風呂に、ゆったりと浸かる。

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源泉から引いた露天風呂のお湯は、硫黄分が混じって白濁している。手のひらで掬うと、白い
粉状の成分が沢山透けて見えた。 All Photo by TAKA


春の暖気と冬の寒気がせめぎあっているこの季節、急激な天候の変化と気温のアップ・ダウンに

体調を崩される方も多い。私の係わっている地域サービスでも、担当する高齢のじい様・ばあ様

達が次々とダウンし、入院したり不帰の人となったりで、ポカっと時間が空いてしまった。こんな時

はめったにないので、日頃の骨休めに温泉に出かけてみた。


箱根湯の花温泉はゴルフ場に隣接したホテルで、箱根では一番標高の高い場所に位置

する。すぐ側の源泉地から湧き出る湯は硫黄成分が混じり、露天風呂のお湯も白濁した

水色で独特の色をしている。信州育ちの私は万座温泉とか白根山湯釜で、その黄色の

硫黄成分と、それが混じった水の色をよく知っているのでちょっと懐かしい気がした。

小田原まで電車で向かい、駅でホテル迎えのシャトルバスに相乗りして国道1号の山道

をひたすら上り、国道を離れてまた急坂を上ってホテルに着いた。バスは補助席まで

一杯のお客さんだった。ゴルフ場が閉鎖されるこの時期、割安なプランが人気でホテル

も賑わっていたのだ。


露天風呂の湯・湧き出し口は、硫黄成分で黄色に染まり(フォト上)、効能書きが風呂

脇の大石に括り付けられている(下)。神経痛・筋肉痛・疲労回復・冷え性・慢性皮膚炎

にいいそうな。

夕方ホテルにチェックインしたら、そのまま露天風呂に向かった。周囲の杉林に残る雪

を見ながら、肩まで湯につかり、温まったらまた湯舟の外に出て身体を冷やし...

その繰り返しを何度も続けて小一時間露天風呂を楽しんだ。その夜も翌朝もお風呂

に浸かり、温泉三昧を満喫した。翌朝は、冷たい雨が山を覆い、雨に濡れながらの

露天風呂だったが、湯船に入っている分には寒さを感じないので、雨を見ながらの温泉

もいいものだと思った。ただ、それだけなのだが、ゆったりとした時間が流れていく...

この温泉の成分は、肌にピリッとする感じがしたが、皮膚炎などにも効くという。冬場の

乾燥で、肌の痒みや湿疹が出ていたのも治まった気がした。


隣のゴルフ場は、すっぽりと雪にうずまっていた(約30㎝とのこと)。シーズン中は、ゴル

フ客も多いと思われるが、この時期は、温泉目当てのお客が大半だ。











食事は和食のメニューだったが、一皿ごとの量は少ないけれども、次から次へと皿が出て

きて、満腹になってしまった。作りも丁寧でなか
なか美味しかった。

翌朝の朝食も、結構ボリュウムがありしっかりと食べてしまった。地元産のアジの干物が

おいしかったし、温泉卵の茹で具合が絶妙だった。温泉に来ての朝食は、なぜか「日本の

正しい朝食」という感じがして、日頃なかなか食べれない朝の和食を嬉しく思った。



食事した宴会場の入り口に吊るされていた『飾り雛』、かわいいものやユーモラスなものが沢山あり、

眼を楽しませてくれた(左)。


帰路は、冷たい雨の降る中、またシャトルバスで小田原まで山を下り、駅前の鈴廣(蒲鉾の)で、真薯

(しんじょ)と、魚の干物をお土産に買った。天気予報では、一時雪になりそうだと伝えていたが、幸い

に雪で降り込められることもなく、無事帰宅した。この時節は、天候が急変し大雪になることもあるので、

出かけるにも注意が必要だ。


昨年は、雪が降り積もる中、越後の大湯温泉に出かけてみた。シンシンと雪が降り続く中で、露天

風呂に浸かるのもいいけれど、他には何もできない、というのがちょっと辛いかもしれない。今回の

硫黄成分たっぷりの湯の花温泉は、近場の温泉ではあるが、見た目にもきれいでとても気持ち

がよかった。

露天風呂を堪能した早春の温泉旅だった。
 

ようやく春らしくなった狛江周辺は、春の花があちこちで見られるようになった。

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野川沿いの遊歩道では、早咲きの河津桜がほぼ満開、晴れた青空をバックにやや濃いめの桜色花を広げていた。 
All Photo by TAKA
 
 
北からの寒気がようやく収まり、南からの暖気が関東地方を覆って、この週末は春の陽気が強く
 
なった。すでに啓蟄(今年は3月6日)は過ぎているが、春は一雨毎に大気や土が温まり、虫は穴
 
から出てくる、花のつぼみは膨らむ、ということになる。寒さの厳しい日が続き、大雪も2度あった
 
今年の冬も、暖かな春に変わろうとしている。私の暮らす狛江周辺でも、春の陽気に誘われて、
 
散歩やサイクリングに人が出て来て、公園や野川沿いには、こんなに人がいたのかという位、ぞ
 
ろぞろと人が集まり、春の暖かさと日の光を楽しんでいた。人間もさながら虫の一種かもしれない。
 
 
 暖かな午後、例によって電動チャリで自宅周辺をゆっくりと回ってみた。5年前の4月に手

に入れたこの自転車を私はほぼ毎日乗リ回している。今週の始めに、夜出かけようとし

て、タイヤの空気が抜けていることに気づき、すぐ近くの自転車の親父に見てもらったら、

タイヤが経たっているとわかり、交換するついでにバッテリーも取り寄せて交換することに

した。通常だと2~3年程でバッテリー交換が必要だ、と聞いたが、満5年も同じバッテリー

で乗れたのだから、もう十分に元は取れた。実際、最近は走行距離が減り、特に厳寒期

の気温の低い時(10度以下)は、通常の50%位しか走らないから、そろそろ寿命だった

のかもしれない。MUJI製の自転車は、Panasonic(昔はナショナルといった)がOEMで

作っているので、バッテリーは同じ型のパナソニック製でOKだった。

遅れていた春を一挙に取り戻すかのように、花が咲き始めていた。

(上2点)春らしい黄色の花はサンシュユ、緑野小学校横の畑にて、弾けるような咲き様

が面白い。

(下2点)これも、野川沿いの遊歩道に咲く寒桜、熱海桜とも呼ばれ、緋寒桜と山桜の

交配種と言われる。実際、蕾の垂れ下がり状や下向きに咲く様は緋寒桜と似ている。

(緋寒桜は、半分位しか花が開かず、釣鐘状花だ。)新宿御苑には、枝を広げる素晴ら

しい寒桜が数本あるが、今頃は満開かもしれない。


(右2点)トンボ池がある前原公園には、ヒメリュウキンカのかわいらしい黄色花が咲いて

いた。ツワブキの花と葉を一回り小さくしたようなこの花は、春を告げる花の黄色が愛さ

れている。ヂンチョウゲの花も、その丁子状の小花を沢山開いて、辺りにいい香りを漂

わせていた。


しかし、この10年位で周辺の景観も大分変わってきた。狛江は、造園業を営むお宅が

多くあるのだが、植木畑の樹花や畑端に植えられた季節の花を見られるのが楽しみだっ

た。それが次第に減ってきている。一つは、畑の宅地化で樹や花が無くなってしまう

ケースと、新しく建てられた家は分譲住宅が多く、もともと土の庭がほとんどなく、樹木も

植えられることが少ないケース。昔ながらの家に植えられていた「ミツマタ」・「沈丁花」

・「花海棠」・「ボケ」などは、次第に姿を消し、手入れの簡単な常緑樹や芝生に変わって

いく。ょっと寂しいことだが、これも時代の趨勢か。もっぱら借景で花を楽しんでいる私

には、分が悪いことだが、せいぜい花ポイントを見つけて楽しむしかないようだ。





バッテリーを乗せ換えた私の電動チャリ、もう3年は乗り続けたい。
 

Stardust を歌うのは、長年の夢だった。

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『Stardust:星屑』を初めて聞いたのは高校生の頃、音楽バラエティ番組の「シャボン玉ホリデー」
 
のラストシーンで、ザ・ピーナッツの二人がこのメインテーマ曲を歌い、その後でギター・ソロ(実際
 
ギター・デュオ)が流れ、その透明感のあるナイロン弦の音とフラメンコの様な、またレキントギタ
 
様な、不思議なギター奏法にすっかり心を奪われてしまい、何時か自分もあんな風にギターを
 
けたらいいな、と思ったのだった。そのギター曲を演奏していたのが、「ロス・インディオス・タバハ
 
ラス」、後年ブラジル出身の兄弟デュオだと知ったが、大学卒業後就職してから私自身は音楽と離
 
てしまい、『stardust』をギターで弾くことも出来ずにこの年まで来てしまった。ちなみに、「シャボ
 
ン玉ホリデー」は、1961年6月から1972年10月まで(11年4ケ月)放映され、ザ・ピーナッツを始
 
めとする多くの歌手のヒット曲を生み出し、ハナ肇とクレージーキャッツの数々のギャグを覚えてお
 
られる方も多いと思う。丁度その時期は、私の高校・大学時代と重なるので、「青春の歌」の多くが
 
その中にあるのだ。
 

「Stardust by Los Indios Tabajaras」、今聞いても、空前絶後のギター・テクニックです。
 
 
『Stardust』について、ネットでいろいろ調べていたら、ロス・インディオス・タバハラスに魅せられ
 
て、彼らのことを色々と紹介するサイトを作ってしまった方がいた。それも、バイオグラフィから出版
 
されたLPやCD、特殊なギターのセッティングやチューニングなど、音楽活動の全貌がわかる゛チョ
 
ーオタク゛な内容なので、興味ある方は覗いてみていただきたい。以下がサイトのアドレスです。
 
 
Masatoshi さんご本人もギタリストで、ご自身で演奏された動画がYouTubeで公開されている。
 
 
Stardust Key=E(Los Indios Tabajaras)by Masatoshi
 
 
さて、この曲を自分で歌ってみようと思ったきっかけだが、ウェブサイトのデザインを制作する会社
 
(個人事務所?)の「Magictrain」というブログページがあって、きれいにデザインされた曲のタイト
 
ラベルとともに、数多くの楽曲(ジャズ・クラシック・オペラ・ボサノヴァなどノンジャンル)が
 
YouTubeのサイトともに紹介されていて、曲の出来上がった背景や作詞・作曲者・歌手について
 
の興味深いコメントが載せられていた。その中に『Stardust』のページがあるのに遭遇したのだ。
 
このブログも、ある意味では、゛チョーオタク゛で、集められた楽曲の数も凄く多い。作曲者のHoagy
 
Carmichel と作詞者のMichel Parish 、そしてNat King Cole とWillie Nelson の歌と歌詞内
 
容も紹介されているので、覗いてみてください。
 
 
 


Stardust Nat King Cole 
 
やはり歌うとなると、ホーギー・カーマイケルのブルージーな雰囲気や、イシャム・ジョーンズ楽団の
 
ミディアムテンポのジャズ(ビクター・ヤングのヴァイオリンはいい雰囲気!)よりは、ナット・キング・コ
 
ールのスロー・バラードがお手本になるように思う。離れて行ってしまった恋人との色々な出来事を
 
夜空の星屑になぞらえて、見上げながら思い起こす、というちょっとロマンチックな歌詞は、ある意
 
味では「男のロマンス」かもしれない。ゆったりときれいな言葉で、温かみのあるやわらかな声で
 
唄うのは、ナット・キング・コールの独壇場だろう。この歌のタイトルについて音友のHIさんが、学生
 
時代の音楽クラブの通称で、この曲を「星屑」ならぬ「星ゴミ」と呼んでいた、と思い出話をしてくれ
 
たが、確かに訳としては間違いではない。しかし、屑とゴミでは、片や夢も希望も無くなってしまうか
 
ら、くれぐれも「星ゴミ」だけは、勘弁願いたいものだ。
 
 
 
ザ・ピーナッツ スターダスト シャボン玉ホリデー
 
最後に、おなじみザ・ピーナッツの歌う『スターダスト』を載せておきます。今聞いても、素晴らしいハ
 
ーモニーだし、名曲ですね。後半に、ロス・インディオス・タバハラスのギターも入っているおまけ付
 
きです。余談ですが、TAKA BANDのライブを、前回と同じ経堂の音楽酒場ピックで、5月18日
 
(日)の夕刻にやることになりました。Twilight Time Live に、この曲も歌ってみようと目論んでい
 
ます。詳しいことはまた、このブログやフライヤーでご案内しますが、長年憧れていた曲をギターの
 
弾き語りで歌えるというのも、とても幸せな気持ちです。これも、きっかけを作ってくれたブログとイ
 
ンターネットの普及のおかげですし、情報のやり取りがより高度に進化したPC社会の恩恵だと思っ
 
ています。ただし、ネットの情報の中には信頼性の乏しいものも多々あるので、信頼に足る出版物
 
や資料にて自身が確認のうえ公表されることが望ましいと思います。
 
<ご参考までに>私が作成した譜面は、著作権との兼ね合いがあるのでここには載せませんが、
 
メロディラインの確認は『スタンダード・ジャズ・ハンドブック』(中央アート出版・伊藤伸五編)を、同じ
 
く、楽譜サイトのヤマハ『ぷりんと楽譜』で購入したピアノ・ソロのものを、歌詞とコードにつていは、
 
ブラジル総合音楽サイト『CIFRAS』を参考にしながら、コードも弾き語りしやすいようにまとめたも
 
のです。一つの曲をものにするのにも、なかなか時間が必要です。
 
[ぷりんと楽譜] http://www.print-gakufu.com/
 
 

第5回 ザ・タペストリー ライブのお知らせ

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第5回
THE TAPESTRY LIVE
1964年 東京オリンピックの時、高校3年生だった。
2013年 音楽で甦る青春!
2020年 東京オリンピックの年にはオリジナル曲で勝負!!

開催日:20131130開場12:30 開演13:00 閉場16:00
会 場:東京都新宿区新宿2-8-1セブンビル2F レストランパペラ
Tel03-3350-0208 東京メトロ丸の内線・新宿御苑駅1番出口前 http://currypapera.moo.jp/
会 費:4,000本格インド料理バイキング・フリードリンク
主 催:ザ・タペストリー後援:金四会
予 約:武内克己Tel090-6043-8150メールqq5g6mgq9@miracle.ocn.ne.jpまで 

ザ・タペストリー:バンドのプロフィール
2010年秋、長野高校1964年度卒業生6名でバンド結成。卒業後の各メンバー得意音楽ジャンルは、ジャズ・ボサノヴァ・ハワイアン・R&B・カントリー・フォーク・J-Popと様々だけれど、「みんなの持ち味を織り込んだタペストリーのような音楽を一緒にやりたいね」と月1回以上の合同練習と年2回の人前ライブを続けて、石の上にも3年経ちました。その間、バンド活動を伝え聞いた同期の仲間が次々と参加、総勢13名(女性3名、男性10名、平均年齢67才)の陣容で、「目指せ!2020東京オリンピックの年に大勝負!」を合言葉に精進を重ねております。

今回のライブ内容
第1部は、スタンダード・ナンバーを中心に、お馴染みの曲を披露
第2部は、AYAとゲストメンバーの魅力と個性をめいっぱいに発揮。飛び入り大歓迎!
第3部は、オリジナル曲や力作曲で、タペストリーの新しいチャレンジをお聴かせします

<ザ・タペストリー:メンバーのプロフィール&コードネーム


<左より>ヨッシー(Bj)、マッキー(As)、TAKAGt)、QP村山(Dr)、AYABa
4回ライブ(2103/6/1:音楽酒場ピック)より Photo by Kouzu & TAKA

マッキー(高久正明/3年1組) 金鵄祭で「闘牛士のマンボ」をサックスで熱演、全校のアイドルとなった。大学、社会人とサックス修行を継続、タペストリーのコンサートマスターとして、50年の歳月を込めた「闘牛士のマンボ」を今宵もブローする。
QP村山村山浩司/3年1組) タペストリー以外でもバンマスを務めるバンドは、中高年で毎回満員の人気バンド。横浜で隔月定期ライブを開催中。当バンドではTAKAとのコンビでオリジナル曲を制作、今回3曲目「叶わぬ恋」が完成。乞うご期待。
AYA松藤旧姓柳沢章子/25組から転出。米国でも絶賛されたハワイアンのスチールギターは定評のあるところ。しかしタペストリーでは、エレキベースでサウンドをサポート。バンドの音楽面での的確なアドバイスに信頼が高い。
ヨッシー(山口義憲)/3年5組 学生時代からバンジョーを弾いて、古いジャズにどっぷり浸かっていたが、ハワイアンをバンジョーで弾くのがこんなに楽しいとは知りませんでした。練習後の呑み会が、練習時間とほぼ同じ長さになるのもすごく楽しい。
  ■TAKA(高地智)/3年9組 タペストリーのバンドマスター。プロ級のボサノヴァ・ギターとボーカルにはファンも多い。最   近、外国曲を自分で訳詩し、日本語で歌うという試みに、今注目が集まり始めている。

シロ―(宮沢四朗)/3年1組 高校時代はブラスバンドの指揮者で、後姿しか記憶になかった。タペストリーでは、フルートを客席に向かって吹いている姿と、豊かなホワイトヘアーでビジュアル的にも好評。
トオルちゃん(井原徹)/3年1組 学生時代はフォークソング・トリオで歌っていた。卒業後はカラオケ専門。タペストリーのボーカルとして、フォーク、河嶋英五、小椋佳など青春の歌を50年のキャリアで歌う。
原ちゃん白井(旧姓原)憲子/3年3組 ボーカルとコーラスを担当。“愛の讃歌”を日本語とフランス語で歌った。五人の孫たちと童謡を歌いすぎてハスキーボイスに。クラシックの合唱団のメンバーでもある。
hiroko栢木(旧姓柳田)宏子/3年4組 「筋トレで、10年前の洋服が着られるようになり、ステージ衣装の幅が広がりうれしい バンドに参加してよかった」ボーカル、コーラス、サンバ・ホイッスルを担当。
タケちゃん(武内克己)/3年2組 金四会の世話役にしてハモニカの名手。師について演奏を学びながら定期的にコンサートに出演。タペストリーでは、独自の境地のソロ演奏をタップリと聴かせる。
まっちゃん(松本正重)/3年7組  高校・大学と男声合唱団で活躍し、卒業後も3つの合唱団でハーモニーを楽しんでいる。今年1月、ウィーンで開催された“ヴェルディ・コンサート合唱団”に参加した。
タカオちゃん (松木孝夫/3年3組 長野高校ブラバン班長として活躍。当時の楽器は小バスで低音担当。リタイヤを機に「娘のお下がりのトランペットを手にし、カラオケボックスで猛(?)練習。期待と不安の練習 の日々は、あの青春時代の想いと似ているような気持です」
ナッケン(中澤憲二/3年2組) タペストリーに参加のため50年ぶりのトランペットに再挑戦。11月30日は『甦るか? !往時の青春』をテーマに、努力・研鑽・修練の成果が発揮される予定。高校ブラバン時代の愛称、昔の名前“ナッケン”をコードネームに新たなデビュー!


<フォト上より>シロー(Fl)、トオルちゃん(Vo
<フォト下 左より>hiroko & 原ちゃん(Cho)、タカオちゃんTr & ナッケンTr)、タケちゃん(Hm


満3年を迎える我等がバンドのライブです。今回は、とても賑やかなライブになりそうです。
ご予約は、武内克己、またはTAKA(Email:jovialtaka@ace.ocn.ne.jp)まで。
皆様の来場をお待ちしております。

「ミネソタのタマゴ売り」と、「いそしぎ」

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OBさん宅での音楽会、左よりNOさんのGt伴奏で『天城越え』を歌うのは、ジャス・シンガーのリカさん、ウッチー(Gt)、大介(シンガー・ソング・ライター)、KDさん、チャーリー、OBさん。ホームパーティは夜更けまで続いた。
All Photo by TAKA
狛江駅前の広いマンションにお住まいのOBさんのお宅で音楽会が開かれたので、今回も寄らせていただいた。不定期開催ではあるが、ホストはもちろんOBさん、音友ウッチーが呼びかけ人で、その夜も集まった8人で、賑やかな会となった。食べ物・飲み物は基本的にホストが用意してくれるのだが、そこは飲み助達なので、各自も酒やつまみを持ち寄ることにしている。
OBさんのリビングには、アップライト・ピアノがあり、ご自慢のオーディオ・システム(JBLの大型スピーカーやLPレコードを聞けるプレイヤーなど)が据え付けられていて、この音を聞くだけでもとても迫力がある。好きなミュージシャンのレコードやライブ動画を皆で見たり、ギター・ベース・ピアノで曲をセッションしたり、時にはスタジオとしてリハーサルをさせていただいたり、時折お世話になっている。二重のしっかりした防音工事が施されているので、音が漏れる心配がないのも助かる。
その夜、OBさん(薬剤師がお仕事)の友人のKDさん(お医者さん)は、友人のギタリスト(クラリネットも吹くそうな)のNOさんと一緒に来られ、私が着いた時(夕刻6時半頃)には、すでに飲み始めて盛り上がっていた。概ねメンバーが揃った時、KDさんが持ってきたLP名盤を聞こう、ということで、ナベサダの1954年録音のジャズ・ライブを皆で聴いてみた。2枚組みでやや長かったが、迫力ある演奏だった。部屋は一瞬、ジャズ喫茶の雰囲気となり、腕組みしたり、目をつむったり、皆真剣に聞いてしまった。私は、あまりに力一杯の演奏なので、途中でやや疲れてしまったけれど、往年の熱演は懐かしくもあった。
名盤を聴いた後、雰囲気を変えようということで、ウッチーが「タカちゃん、ボサノヴァをやろう」と水を向けてきた。私の歌とGt、ウッチーのGtソロで、「コルコヴァード」と「アントニコ」、そしてリカさんのピアノも加わって、「黒いオルフェ」を披露した。チャーリーはこの夜、ベース持参でなかったので、加われなかった。最近の私は楽譜がなくても、歌い演奏できる曲が増えたので、その場にGtがあれば、すぐセッションに入れる(この夜は一応持参したが)。コテコテのジャズから、しっとりしたボサノヴァに変わって、皆さんも雰囲気がほぐれたようだった。
さあ、それからが大変!! 昔ギター流しをやっていたという触れ込みの(ほんとかいな?)NOさんが、持参のギターと歌本(赤本という歌謡曲全集)をひろげて伴奏し、大介は歌うは、リカさんは歌うは、ウッチーも私も歌い、昭和歌謡大会(戦前の昭和初期も加わって)となって、異様に盛り上がってしまった。ほとんどが、子供の頃(小・中学生)聞いたことがあり、青春の頃のように自分で歌ったわけではないのに、何故か覚えている、という歌だ。「船頭小唄」、「ゴンドラの歌」、「影をしたいて」、「旅の夜風」など々。発達盛りの若い脳細胞は、こんな歌を聞いただけでも、しっかりと結晶記憶として60半ばの年齢でも覚えているものだ。それに反し、疲労も蓄積しむしろ縮んでいく危険性のある現在の脳細胞では、さっき聞いたことでもすぐ忘れてしまう。ヤレヤレだが、NOさんの流しギターのおかげで、色々な歌を思い出した。中でも、皆が1番喜んだのが「ミネソタのタマゴ売り」(暁てる子唄)。
 ♪  コッコッコッコー コケッコー! コッコッコッコー コケッコー!
      わたしはミネソタの タマゴ売り  
   町中で一番の人気者 つやつや産みたて 買わないか 
  タマゴに黄味と白味がなけりゃ お代はいらない コッコッコッコー コケッコー! ♪
いやぁ~、皆さん覚えているもんですねぇ!! ほんとに感心しました。「なぜミネソタなの?  タマゴの特産地だったの?」とか、「元歌があるんじゃない?」などと疑問が噴出したが、誰も詳細を知らなかった。しかし、コテコテのジャズから静かなボサノヴァへ、そして最後は珍しい昭和歌謡へと、めちゃくちゃ落差のある歌会だったが、居残って飲み続けるKDさん・NOさんに挨拶して、11時頃退散させていただいた。
さて、毎月第3金曜日は、経堂の音楽酒場ピックで、ジャズ・ボサノヴァナイトが開かれる。オープンマイクで1人、あるいは1ユニット(バンド)3曲で2廻しのスタイルで開かれている音楽会だ。この店で私自身の係わるバンドのライブも時折やらせていただいているので、差しさわりのない限り毎月寄るようにしている。この夜も、常連のNZさん(ギタリスト)が、若くてきれいな女性ボサノヴァ歌手・KRさんと一緒に来ていたし、地元のバンド「やっちゃんず」 のリーダー・YD(ベーシスト)さんもメンバーと共に来たので、結構賑やかな会となった。やっちゃんずは、ヴォーカルの歌でしっとりとした「Loving You」や、Tsのナンバーでテンポのいい「Wave」などをご披露。Drはいないけれど、YDさんのしっかりとしたリズムで曲をまとめていた(上)。

来週、大塚のライブハウスで一緒にボサノヴァ・ライブをやる予定のお2人は、選曲とリハを兼ねての出演だったと言っていたが、初めてコンビを組んだ割には、歌とGtがよくマッチしていて、聴いていても気持ちが良かった。よく知られている「ドラリス」や、「愛の語らい」も、KRさんの伸びやかな声とNZさんの巧みなGt演奏がハーモニーしていた。終わった後、「NZさん、何時になくまじめにやってたねー!」と言うと、「最初の内だけで、そのうちすぐにくだけてしまいますよ。」と笑っていたが、そりぁ、綺麗で若い女性歌手とのコンビでは、力の入り方が全然違うでしょうよ!(下)


私はといえば、「イパネマの娘」と「君に話そう(Wave)をポル語と日本語詞でGt弾き語りしたり、「キャラバン」を弾き語りしたりしたが、お借りした店置きのOvation・エレアコ(ネックがやや長い)が段々と指になじんで、後半はいい音を出すことが出来た。
ひと通り、持ち歌披露が終わった後、何か皆でやろうよとYDさんが声を掛けてきたので、私が持参したセッション用の楽譜(1曲につき3~4枚)の中から、「いそしぎーThe Shadow of Your Smile」と「All of Me」をセッションした。まず、私が歌い、次がGtソロ(NZさん)ーPfソローTsソローBaソロ(YDさん)、最後にまた私が歌って終わるという順番で。これがとても楽しかった。初めてお会いした方たちとも、ひとつの曲を一緒に歌い・演奏して楽しむことが出来るのはセッションの面白さ。真剣勝負のようなソロライブやバンドライブともまた違った、気楽でくつろげる表現の楽しさがある。
夜も更けてきたので、居残るやっちゃんずの方たちに挨拶し、マスターと吉田さんに「来月もまた~!」と伝えて、帰途についた。

やわらかな花色が楽しめた今年の秋バラ

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サーモンピンクがかった明るい花色のシルバ(仏・HT)、開き始めた蕾がきれいだった。
神代植物園にて。 All Phot by TAKA
台風26号が通過した後、週末の関東地方は大雨が降った。ちょうど秋バラのベスト・シーズンなのに、この雨では大分バラの花が傷んでしまうな、と心配していたが、週始めの午後に神代植物園を訪れてみると、雲間から陽射しもさしていいお天気となった。自宅から植物園までは、自転車で野川の遊歩道(サイクリング・ロード)をゆっくりと走り、植物園前の急坂だけはチャリを引き上げて約20分で園に辿り着く。最近、公営の施設を訪れると、65歳以上は半額(500→250円)なので、なんかちょっと得をした気がする。これも、年配者は大いに外出して施設を利用してください、というありがたい配慮と思ってせっせと出かけようと思っている。

















「シルバ」と同系色ながら、やや花色が濃い「マジョレット」(仏・HT)、開いた花の形がやわらかだった(左)。かたや「天女」(日・HT)の花びらは、外に捲くれ込むバラ特有の形。ややベージュがかったピンク色がやさしげだった(右)。
秋バラは夏バラに較べると花数は半減するが、暑い夏から涼しい秋に移る気温のせいか、花色は鮮やかになる。バラ園を見渡してみると、花数が少なく感じた。酷暑の夏を経て花木に元気がないのか、また台風がいくつも日本列島を通過したので、激しい雨や風で痛めつけられたのか?
ゆっくりと園内を散策してみると、何時もは沢山の花をつけている「サムライ」も「プリンセス・ド・モナコ」も、花や蕾の数が少なかった。赤や黄色・ピンクなど、原色系の花が少なく、従来あまり見られなかった゛柔らかい花色゛のバラをいくつか見ることが出来てよかった。





















私の好きな「マチルダ」(仏・Fl)。蕾から花びらが開き、そして開ききるまで、花色は徐々に変わっていくが、形も色も共に失わないのが素敵だ。移ろいやすい花の美しさの中で、咲いてすぐ朽ちてしまうバラ花が多いのだが、「サムライ」や「マチルダ」の様に、美しさを失わないパラ花に出会うと、とても心が華やぐ。少し色が褪めたような全開の花(上)と5分咲きの花(下・左)、そして澄んで艶やかな蕾の花色(下・右)、移り行く花色が楽しめて良かった。



「バニラ・パフューム」(米・HT)という珍しい名前のバラの香りをかいで見ると、確かにバニラのにおいがした。ベージュが勝ったサーモン・ピンク色、とてもやわらかな花色だった。

今回お弁当と保温ボトルを持参したが、久し振りに稲荷ずしを作った。煮染めた油揚げに、炒り胡麻と刻み生姜を入れた酢飯(玄米黒酢で味付け)を押し入れて作り、おかずは、「芋・タコ・南京」の煮しめとキュウリ・トマト。ティーパックのお茶を飲みながらいただいたが、とても美味しかった。
最近は出かけるにしても、飲み物やサンドイッチなど持参が多い。時間や飲食店探しを気にせずに食べられるし、ベンチや持参のマットで、場所を選ばずに食べられるのがいい。
絵の題材を探したいと、カメラ持参でご一緒した絵友のHIさんも、サイクリングと秋バラを楽しまれたようだった。
帰りは、ほとんど緩やかかな下り坂。陽射しは少なかったが、暑くもなく寒くもなく、快適なバラ見日和だった。
 「芋・タコ・南京」は、出し汁でタコを10分ほど煮て柔らかくしてから、酒・醤油・みりんと砂糖少々で煮付けると美味しく出来上がる。お芋とカボチャは、串で煮上がりを確かめるといい。煮あがったら火を止めてしばらく冷ましながら煮汁を含ませると、味がしっかり染みる。







最近の料理で美味しかったのは、「マグロとサーモンの漬け、アボカド・わさび乗せ」。沸騰したお湯にマグロとサーモンの切り身を順次入れ、30秒位(表面がシモフリになる程度)で引き揚げ、氷入りの冷水で冷ます。
漬け汁は、出し汁に酒・醤油・みりんを入れて作り、冷ましておく。
漬け汁を入れた容器やパックなどに、湯がいた切り身を入れて1~2時間冷蔵庫で寝かす。
アボカドは、実をスプーンで取り出し細かく刻み、ここにわさび入れてよく混ぜる。渋みの少ない赤ワインと共に、刺身に切ったマグロとサーモンの上に、アボカド・わさびを乗せていただくと、なかなかの美味でありますよ。

「ミケランジェロ展 天才の軌跡」を見て

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久し振りに上野の西洋美術博物館に出かけてみた。『システィナ礼拝堂500年祭記念・ミケランジェロ展 天才の軌跡』と謳った絵画展だ。
ミケランジェロについては、私はよく知らない。というよりは、イタリア・ルネッサンスの芸術家の中では、「春の戴冠」や「ビーナスの誕生」を描いたボッティチェッリや、「改悛するマグダラのマリア」を残したティツアーノ、「モナリザ」の天才・レオナルド・ダ・ビンチなど、より人間的な表現を追及した作家に興味があり、大理石彫刻(ダビデ像)やシスティナ礼拝堂の天井画で知られるミケランジェルについては、ローマ教会御用達作家のイメージが強く、興味があまりなかったといってもいい。
今回の展覧会は、ミケランジェロの素描や彫刻・書簡などを代々受け継いできた一族(ブオナローティ家)が財団で運営する「カーサ・ブオナローティ」との提携で実現したものだが、かなり地味な展覧会ではある。(主催はTBSと朝日新聞社)
ただ、この展覧会の無料招待券を入手した絵友のHIさんのお誘いもあったので、ただで楽しんで来てしまった。

正直言って、4つのテーマに別れた各展示室を回ってみても、書簡やシスティナ礼拝堂天井画<以下、「天井画」に省略>のための人体素描(ほとんど筋肉図)や、彫刻のための小さなトルソなどがあるだけで、よくこの内容で展覧会を開いたよね~! という感じだった(ファンの方には申し訳ないが)。「天井画」についても、写真撮影を基にした大きな印刷パネルが展示されていたが、修復なった作品の素晴らしい色合い(鮮やかなパステルカラー)を再現するには程遠く、暗くて沈んだ印刷色はちょっと無残なものだった。
私にとっては、映像コーナーで上映されていた「天井画」の修復ドキュメンタリー動画(TV番組録画)が1番の見物だった。絵画展に来て、展示作品ではなく、会場の一角で放映されていた動画がよかった、というのもおかしな話だが。数百年の間に、埃や汚れ・以前の修復で覆われた上地を、特殊な洗剤で丁寧に拭いててゆくと、16世紀始めに描かれたオリジナルの色が蘇ってきた。それは、ライトピンク・ライトブルー・ベージュ・ライトオレンジ・ライトグリーン・ホワイトなど、輝かしいパステル色というか、蛍光色というか、目にも鮮やかな衣装と人体色だった。これには、とても感激した。
後日、YouTubeを覗いてみたら、『システィナ礼拝堂・壁画修復7年の記録』の動画がその1~その8(TBS制作か?)まであったので、時間を見てゆっくり拝見しようと思っている。




















「デルフィの巫女」(左)と「リビアの巫女」(右)、ともに修復後の「天井画」(YouTube画像より)。肌の色といい衣装の鮮やかさといい素晴らしい作品だ。

ひとつの収穫としては、展示作品の案内の中に、『「天井画」の作品群はマニエリスムの表現だった』という一文を見つけたことだ。ミケランジェロは、人体解剖や筋肉・骨格の研究から、人体の筋肉素描を数多く残しているが(これは、ダ・ビンチも同じ)、その探求から得たものを、聖書に題材を取った場面構図や聖人図に結実させている。「天井画」をローマ・カトリックの総本山の要請で描いた時期は、丁度ヨーロッパ各地に宗教改革の嵐が吹き荒れた頃で、反宗教改革(カソリックの巻き返し)のために、「カソリックを信じないものは、地獄に落ちる」という警告メッセージを示さなければならない危機感が法王庁にはあった。
ミケランジェロが描いたキリストや12使徒の人物画は、皆゛マッチョマン゛だ。女性像や天使像ですら、筋肉隆々のマッチョだ。彼らは皆、彼が理想とするたくましい骨格と筋肉を持った人体図で描かれている。身体の不自然な動きも、現実の人間身体をよりり強調した、望ましい姿になっている。
この人物画の描き方は、やはり当時のスペイン王国で、カソリックの寺院祭壇画をたくさん描いたエル・グレコの人物画に共通するものがある。グレコの曲がりくねってデフォルメされた聖人図も、彼が(あるいは、当時のカソリック勢力が)イメージした理想の人体図だったのだと思う。
「マニエリスム」の両巨匠が、ともに反宗教改革のパブリシティを担った作家であったことも、新しい発見だった。
とは言え、それがミケランジェロの作家としての評価を貶めるものではないのは、言うまでもないことだ。彼の人体研究に基づく「天井画」の素晴らしさは、誰もが認めているものだと思う。ただ、それを大いに好むかどうかは、人それぞれだろう。


3月の歌会から

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この夜は、゛井桁三人衆゛様が来ていて、早速セッションが始まった。左からA井さん(Ba)、F井さ
ん(Vo/Gt)、TAKA(Vo)、K井さん(Gt)  Photo by TAKA and Takazawa
 
 
毎月第3金曜日に音楽酒場ピックで開かれる『Jazz & Bossa Nova Night』、2月は大雪と寒さ
 
のために来たのは私だけだったので、珍しくもマスター(高澤さん)と吉田さんとワインを飲みながら
 
四方山話に終始したが(それも結構楽しかった!)、今回(3/21)は店に到着すると、すでにお三方
 
がカウンターでギターを弾きながら飲み始めていた。A井さんとは初めてお会いしたが、3人のお名
 
前が皆下に「井」が付くので、「井桁三人衆」ですね、と言って大いに笑い合い一気に和やかになっ
 
た。何時もは、ひとり2~3曲づつ順番に回していくのだが、この夜は「皆でやりましょうよ!」とすぐに
 
セッションとなった。ギターの名手(K井さん)がいるし、サンバがお得意のベース(A井さん)もいる
 
ので、私は歌う方にまわり、F井さんはボサノヴァの弾き語りなので、まず私が歌い、K井さんのGt
 
ソロ、F井さんの弾き語り、A井さんのBaソロ、最後に私が歌う、という感じで、ボサノヴァのスタンダ
 
ード曲を次から次へとコラボした。皆さんとても楽しそうで、大いに盛り上がった。
 
ここに後から来られたYaご夫婦(元プロのご主人はドラマー、奥さんはピアニスト)が入ったものだ
 
から、ジャズスタンダード曲も加えてセッション大会となり、楽しいコラボが続いた。F井さんが持参
 
した譜面で「Chega De Saudade」(想いあふれて)をやった時、途中で進行が解らなくなり、何と
 
か合わせて終わってみたら、2枚続きの譜面の1枚目がA井さん、2枚目が私に来ていて、「どうも
 
繋がらないと思った~!」と笑いあう場面もあった。ほとんど譜面なしのセッションだったが、Gtを弾
 
かずに歌だけに専念できるのは、気持ちがとても楽ちんで、「ヴォーカリスト」の楽しさを大いに味
 
わった夜となった。ふと気が付くと、もう12時近かった。皆さんに挨拶して退散させてもらった。
 
 

 
Jazz Bird のステージ前に置かれたG・ピアノの上板は、テーブル席となっているので、演奏
を楽しみながら被つきで見られるという特等席、5人のメンバー達の心地よいサウンドが続く。
 

表参道のJazz Bird という店で、Kemmy(花見至常)さんの主宰するバンド「Kemmy the

Yummy」のライブがあるというので、音友ウッチーと一緒に出掛けてみた。Kemmy さんとウッチ

ーは、同じ早稲田のダンモ研究会出身、内田バンドや大介バンドでも一緒に長く共演している仲な

ので、何かと話が早いのだ。ピアノ席にもダンモOB達数名が来ていて談笑し、さながら同窓会の

趣き。この夜は、ゲスト歌手にエミコさんを迎え、松原政史(Tp)、門脇覚(Gt)、大崎龍治(Pf)、風

早龍也(Ba)、花見至常(Dr)というバンド構成。バンド・オリジナル・ジャズと、ジャズ・ボッサのスタ

ンダード曲の数々を、ご機嫌なサウンドで聞かせてくれた。ベースの風早さんの演奏は、スピード

に乗ったキレが良く、またウッドベースのうなり音も効果的で、確かな演奏テクニックを感じさせて

くれるものだった。休憩時間の間にKemmy さんと挨拶し、我等2人に風早さんを紹介してもらっ

た。ちょっとお話してみたら、5/18日のタカバンドのライブに出演を快諾していただいたので、タカ

バンドに強力なメンバーが加わることになり、バンド音作りが大いに楽しみとなってきた。


 
団塊エイジ5人のメンバーで活動する『G Flats』(ジーフラッツ)、左より早坂秀雄(Dr)、津田 衛(Gt)
中村 彰(Co)、吉村 満(Ba)、内田裕之(Pf)の面々、ジャズ・スタンダード曲の数々を聞かせてくれた。
女性のジャズ・ヴォーカリスト篠森富江さんも出演。


音友ウッチーの参加するバンドのライブに呼ばれて、藤沢のビーナス(イベント・スペース)に出か

けてみた(3/30)。このバンドの母体は慶応大学のデキシーランド・ジャズバンド、大学時代のメン

バーたちが集まって再び結成し(ウッチーは早稲田ジャズ研だから、早慶合体バンドか?)、年2回

のライブ開催を目指して活動しているとのこと。バンド名の由来も、「皆、おじさんになるにはまだ早

い」(Gジーさん以下)ことで「G Flats」なのだ!(MCの津田さんがそう言って笑いをとっていた)。平

均年齢は67歳、月一回の練習は3時間、その後の飲み会が5時間というのがとても楽しみで、皆

集まるのだそうな。何やらどこかのバンドと似ているではないか!(飲み会の時間では負けるが)。

この夜の演目は、ほとんどジャズのスタンダード曲、間にボサノヴァ曲が少々と言ったところ、時折

入るタイミングを間違えたり、順番を飛ばしたりしながらも和気あいあいと楽しむ姿が、会場一杯に

集まったお客さん(地元中心に30数名・ほとんど同じ世代の方達)の笑いと拍手を誘っていた。

2ステージのライブが終了後ウッチーに紹介されて、5/18日のタカバンド・ライブのPRをさせてもら

いボサノヴァを2曲弾き語りした。「コルコヴァード」と「アントニコ」、日本語詞も併せて歌ったが、皆

さんがじっくり聞いてくれたので、とても気持ち良く歌えた。演奏後、ウッチーが「やはり、タカちゃん

の歌は味がある、よかったよ~」と言ってくれたので、ゲスト出演してよかったな、と思った。ただし、

紹介の中で、「ボサノヴァの伝道師・TAKAです。」と言われたけれど、少々恥ずかしいのでこれか

らは勘弁してね。下は当夜のフォトです(by HI)。
 

 

多摩川堰堤の桜並木は、見事な眺めだった。

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多摩川堰堤の遊歩道・サイクリング道路の脇に連なる桜並木、 約2キロmの景観は実に見事!
  All Phot by TAKA


























今年のお花見をどこでしようか、と思っていたが、やはり多摩川堰堤の桜が一番いいな、ということ

で、快晴の春の午後、水神近くの桜並木に食友RKさんを誘って出かけてみた。平日なので思った

よりも人が少なかったが、それでも家族連れやカップルなど老若男女が繰り出していた。セーター

ではちょっと汗ばむような暖かな日和は、ようやく春本番の到来を告げるものだった。ソメイヨシノの

開花は丁度満開、天気と言い暖かさと言い、また開花状況と言い、3拍子揃った花見日和だった。

こんな幸運もなかなかあるものではない。自宅から桜並木までチャリで5分、こんな近くに桜名所が

あるのに、ここへ来たのは初めてだ。話には聞いていたが、ホントに゛灯台下暗し゛とはこのことだっ

た。

ひと頃は、桜の古木(樹齢500年~2,000年)を求めて、関東・東北・甲信越・東海地区の桜名所

を巡ることに熱中したことがあった。その多くは、桜木の種類がエドヒガンやその枝垂れ桜であり、

いわゆる桜の代表格のソメイヨシノとは別種のものだ。交配種のソメイヨシノ(樹齢70年程で枯れ

るという)の溢れんばかりの花付振りとは違い、やや少なめの花付だが、その長寿振りは驚くべき

ものだった。根尾谷の薄墨桜、三春の滝桜、清治芸術村の臥竜桜、身延山久遠寺の枝垂れ桜、置

さくら回廊のエドヒガン...今思い出してみてもみな素晴らしい桜だった。

 

椿と菊模様の丸いご飯入れも久しぶりに登場、朱色の磁器製ぐい吞みに冷酒を入れて。


しかし、こんな近場で素晴らしい景観のお花見ができるのだからうれしいものだ。「お花見と言え

ば、お花見弁当でしょう!」 ということで、朝お弁当を作った。前の晩に煮たやわらかい筍に椎茸と

カメを入れた゛筍煮゛、出汁とお酒・醤油で薄味にした。出汁巻き卵の中には、やわらかく湯がい

スパラを入れ、空豆とご飯を昆布を敷いて炊き込んだ゛豆茶飯゛は、お酒と醤油で味付けをし

た。デザートに果物を添えて、持参した冷酒を飲みながらいただいた。目の前に咲き盛る桜の花は

開、もう2~3日すれば散り始めるに違いないな、と思いながら、春のひと時を楽しんだ。



うららかな春のお花見、家族連れや人々が三々五々と桜の下に集う。



そして今日の雨、葉を広げ始めた紫陽花の葉の上に、桜の花弁が散り掛かる...
 
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