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Channel: Jovialidade Do TAKA タカの楽しみ
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自宅界隈で見つけた、春を彩る様々な花たち①

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多摩川沿いの団地の一角で、庭植えの寄花がきれいに咲いていた。黄水仙・紫ヒヤシンス・スミ
レ各種、散り始めた桜の花弁が庭に散り掛かっていた。 All Photo by TAKA

 

長く厳しい寒さの冬がようやく過ぎて、日中の温度が20度前後になっ

てきた。今年は、関東地区でも2度の大雪があり、朝晩の気温が零下

のこともしばしばだっただけに、春の訪れがとても待ち遠しかっ

た。 桜もようやく咲いてはや散り始めたが、自宅周辺で見つけた春の

花たちをまとめて載せてみた。例によって、画像は全てRicoh CX3で

撮ったものだ。

紫荊(ハナズオウ・上)は、造園業を営むお宅の植木畑で咲いていた

もの、濃い紫紅色の小花は枝に群れるように咲くのが特色、ややくど

いようにも感じるが、春爛漫の感があって如何にもにぎやかだ。快晴

の青空を背景に、花色とのコントラストがきれいだった。

マメ科の落葉低木。







ゴルフ練習場の隣のお宅塀際に咲いていたチューリップ(中)、白・

赤・黄と、色の配列が面白かった。











やはり、多摩川沿いの団地の一角で見つけたフリージア(下)、黄色

い花色は春を一番感じさせてくれる。葉の形が水仙に似ているので、

アサギズイセンの別名もある。アヤメ科の多年草。








 紫木蓮の花(右上)は、開き始めが美しい。天を向いて花開くので、

花の中は見えにくいのだが、散る時は花色が茶褐色に変じ、バラバ

ラと落ちた花弁は、ちょっと痛ましい姿となる。その落差がこの花の特

色だろう。

「木蓮の、花散り敷きたる様の いと凄まじ...」清少納言だったら、

そう書くかもしれない。












山吹の花(中)を見ると、なぜか懐かしい気持ちになる。子供の頃、よ

く遊んだ山道に沢山咲いていたからかもしれない。モンシロチョウやイ

チモンジチョウが、花に留ってよく蜜を吸っていた光景が思い出され

る。葉脈がはっきりと見えるのもこの花の特色だ。


細い枝が山の微風にサヤサヤとよく振れ動くことから「山振り」とされ、

転じて「ヤマブキ」となったと言われる。バラ科の落葉低木。











スノーフレーク(下)の花形はスズランに似ている、葉は水仙に。白花

に付いた緑の斑点がこの花のチャームポイントで、とても愛らしい。思

わず見とれてしまう。白と緑のコンビネーションも清々しい。

ヒガンバナ科の球根草、トンボ池公園の木陰で見つけた。

 

自宅界隈で見つけた、春を彩る様々な花たちその②

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染井公園の中央に植えられた枝垂れ桜(上)は、樹齢がまだ

若いせいか、枝も花色も勢いがある。枝垂れ桜はエドヒガン系

なので、花色もソメイヨシノに較べて赤みがやや濃く、花弁もやや

小さいが、枝への花付は密集するので、見ごたえがある。晴天

の青空と白い雲に映えていた。All Photo by TAKA




クリスマスローズ(中)は、春花なのに、なぜ「クリスマス~」なのか?

もともとは、雪の中で開花するのにちなんだ命名で、H.ニガー系は小

型で純白の蕾が開花すると紅褐色になることが多い種類。日本で多い

のは、H.オリエンタリス系で、春咲き種だとのこと。これで疑問が解け

た。キンポウゲ科ヘレボラス属の常緑多年草。姿は下向きに咲くの

で、カメラは地上10㎝位から上向きに撮らねばねばならない。「~ハ

イツ」のアパートの一角で。








三つ葉つつじ(下)の薄紫の花色は、品があっていい。ツツジの多くが、

割と原色のはっきりした花色(赤・橙・黄・紫・白)なのに対して、この花は

柔らかな色合いを持っている。花が終わってから枝先に三枚の葉が出

てくるのが名前の由来。最近は、公園などでも見かけるようになった。

染井公園にて。


海棠の可憐な花姿を見ると思わず顔がほころんでしまう。私は

の花が好きだ。放恣な枝の伸び具合、下向きに付いた濃い薄紅色

蕾はさくらんぼうを連想させる。花開けば、枝一杯に5弁花を連ね、

爛漫の雰囲気を漂わす。作家の高橋治氏が、この花を称して、「トラ

ジスタ・グラマーで顔もかわいらしく、今言ったことを次々と変えて男

を振り回す小悪魔的な女の子」みたいだ、と言っていたが、なかな

的を得ている気がする(私は氏程女性の多くは知らなが...)。

日、NHKのお天気ニュースで、担当女性アナがこの花を「海棠桜」

介していたが、海棠はサクラと同じバラ科ではあるが、サクラ属な

ろうか? 多摩川沿いの団地の一角にて上)。



ラッパ水仙(中)は、水仙の中でも大振りで見栄えが良い。この水仙

の花色は、クリーム掛かった白でちょっと珍しい色だ。花弁の形もすっ

きりとした6弁花で、真ん中のギザギザ弁との対比が面白い。今年の

春先に、城ケ島の八重咲き水仙を見る機会があったが、あの八重咲

きも珍しい種類で感心したが。ヒガンバナ科スイセン属の多年草、近

所のお宅の花壇にて。
 




雪柳の花枝が春風に揺れる様は、なかなか風情があると思うが、

この花の枝はよく伸びるので、時折に剪定しないと伸び放題になって

しまう。しかし余りに切り詰めると花姿が楽しめないのがジレンマ。

薄紅色の郁李(ニワウメ)と白の雪柳が寄せ植えになった珍しい風景。

近所の団地の庭にて(下)。ニワウメはバラ科落葉低木、同種に山桜桃

(ユスラウメ)もある。





今回も参考にした座右の銘「四季花ごよみ」(講談社刊1994年版)、四季の花々だけでなく、折々
の短歌や俳句も満載した花の百科事典、16年間愛用しているがとても使い勝手がよく、花を知る
上では欠かせない、まさに私の座右版です。


<この項終わり>
 

ジョビアゥ・タカ バンドライブのお知らせ

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Jovial TAKA Band Live
 
開催日:平成26518日(日)
 
開場 14:30 開演 15:00 閉場 17:00
 
会場:経堂・音楽酒場ピック

156-0052 東京都世田谷区経堂1-5-6パルファム経堂地下1
Tel:03-3428-8666 小田急線経堂駅・南口徒歩5分

出  演:ジョビアゥ・タカ(Vo / Gt):高地 智、
              ウッチー(Pf):内田裕之、キリ(Dr):桐原利治
               KAZA(Ba):風早龍也、

M C:1,500円、飲食は各自負担(1ドリンクはオーダー)         
予  約:TAKA携帯090-2914-2567                     
            または、メール:Jovialtaka@ace.ocn.ne.jp

ゆったり20座席の小さなライブハウスです。事前予約をお願いします。   
YouTube動画のご案内:今までのライブの歌と演奏は、「Luriirocho」で検索しご覧ください




タカ(Vo/Gt)      ウッチー(Pf)     キリ(Dr)     KAZA(Ba)
 
■首都圏で活躍するミュージシャン達で作ったバンドです。ボサノヴァ・ジャズ・J-POPS・オリジナル、
何でも演奏して楽しんじゃうメンバー達です。心地よいサウンドをお楽しみください。
 
<演奏予定曲>
Desafinado 音痴」、「O Grande Amor 大きな愛」、「Agua de Beber 甘い水」、「黄昏のビギン」、
One Side Love 片想い(Original)」、「Trem Das Onge 11時の汽車」、「Antonico アントニコ」、
Samba de Orfeuオルフェのサンバ」、「君に酔ってしまいそうな夜(Original)」、「Felicidade 幸せ」、
Beside You あなたの側で(Original)」、「Manhã de Carnaval(黒いオルフェ)」、
Stardust 星屑」、「Corcovado コルコヴァード」、「Garota de Ipanemaイパネマの娘」etc...
ボサノヴァ曲(ポルトガル語)は、TAKA訳詞の日本語でも歌ってみます。


◆皆様のご来場を、心からお待ちしています。
 

♪ 春の野川は さらさら行くよ ♪

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野川の両岸の遊歩道には、菜の花の群生が延々と続く。柵で守られた上のサイクリング道路
(兼遊歩道・ジョギング道)を行き交う人も多い。調布市内の橋から下流(東方)を臨む眺め。
All Photo by TAKA
 
 
春の野川は さらさら行くよ
 
岸の菜の花 サクラの花も
 
たくさん咲いて 色美しく
 
カワセミ飛び交い 鯉も泳ぐよ
 
(文部省唱歌 替え歌作:TAKA)
 
 
好天の週末に、野川に出かけてみた。折から吹き込んだ北風のため、やや肌寒い日だったが、し
 
っかりと着込んで行ったので寒さは感じず、また陽射しがあったのでさらっとして快適だった。食友
 
のRKさんとチャリを連ねて遊歩道をゆっくりと走り、途中から甲州街道を下ってまずは国領「千
 
年の藤」を見ようと、国領神社を訪れてみた。やや早いかな、と思ってはいたが、藤はすでに咲
 
めていて、2部咲き位だった。満開になるにはもう一週間程後だが、咲き始めの淡い藤色は目に
 
さしく、上品な花色が楽しめた。境内には見物客がちらほら、まだ枝葉が広がっていない分、樹
 
五百年(畏敬を込めて千年と言われている)という古木の枝姿が、張り巡らした藤棚からよく見え
 
て、その生命力をつぶさに見ることができた。その長寿パワーをもらって、健康で暮らせるように
 
と、賽銭をあげて神社にお参りした。
 
 
上の写真は大分前のものだが、満開時の「千年の藤」、古木の花色は
薄紫がやや濃い目で、花の香りもいい。
 
 
交通量の多い甲州街道を逆走し、国領神社から再び野川の遊歩道に戻ると、空気がきれいでほっ
 
とする。排ガスのせいで、なんだか喉がいがらっぽかったのがすっきりした。両岸のソメイヨシノの
 
桜並木はすでに咲終わり、替わって里ザクラ(牡丹サクラ・八重サクラ)が満開だった。新葉の淡い
 
緑と一緒に咲き盛る濃い桜色の花のトンネルを潜ってチャリを走らせた。水辺に向かって枝を伸ば
 
す習性で、枝葉は斜めに傾いで遊歩道の上を覆うのだ。川の両岸には、菜の花の群生が咲き盛
 
り、黄色の花のベルトが延々と続いている。それはとても見事で心が躍る春の眺めだった。
 

橋の上から上流を臨む(西方)眺め、上流のもう一つの橋の向こうに、中央高速の陸橋が見える。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
橋の上にチャリを止めて一休みした。ふと橋の下を見ると、大きな野鯉(体長60㎝位)が群れて泳
 
いでいた。通りがかりの70代らしきご夫婦のご主人が、「一匹、二匹、」と数え始め、「わぁっ、20匹
 
もいるぞ!」と叫んだ。確かにこの川には野鯉もたくさんいるしオイカワやウグイ・ヤマベなどの小魚
 
もたくさんいる。そのせいか、それらを狙うカワセミやサギなどの野鳥もよく飛来するのだ。望遠レ        
 
ンズを付けたカメラを三脚に乗せて、シャッター・チャンスを狙うカメラおじさんともよく遭遇する。一
 
緒に見ていたら、カワセミが水中に飛び込んで、小魚をくわえて飛び去る姿を一度となく見た。
 
 


そんな風にして野鯉を見ていたら、下流の菜の花の黄色の塊の中から、瑠璃色の物体が「ツ
 
ピッ」と鳴いて目の前を横切り、橋下を潜って上流に飛んで行った。「あれっ、カワセミだよ」と
 
言って橋の上流側に急いで移動し、しばらく注視していると、また上流からさっきのカワセミがすご
 
い速さで飛んできてまた橋を潜っていった。そんなことが2往復繰り返され、私はその貴重な経験
 
にすっかり満悦してしまった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
自転車で通りかかった近所の男性(すぐ側に見える家に住んでいるとのこと)は、「今は交尾期だ
 
から、エサの小魚を雌鳥に持っていって、求愛するんだよ。ほら、そこの岸辺の木の枝に止まって、
 
ジャンプして何時も水中に飛び込むんだよ。」と教えてくれた。なかなかよく観察しているな、と思っ
 
が、「俺なんか、家のあそこのベランダからリールでエサを投げて鯉を釣って食べたもんだよ!」
 
『え~、まさか泥臭くて食べられないでしょう。』 「な~に、3・4日タライに泳がせておけばへっちゃ
 
らだよ。」(眉に唾?)などと話してから、「じぁな!」と言って立ち去って行った。


RKさんは、「私ははじめ、何が飛来したのかわからずに見逃してしまったので、『ほら、よく見なよ!』

と、繰返し飛んで来てくれたのよ!」と言って、初めて見たカワセミにすっかり感激していた。その後、

カワウが飛んで来て着水し、小魚を追って水中にもぐったり、岸辺に鴨たちがやってきて、すいす

い泳ぎ回ったり、まことに賑やかな景色となった。私は、ボサノヴァの名曲「O Pato アヒル」(アヒ

ルと鴨と、ガチョウと白鳥の4匹が、カルテテット〈四重唱〉で歌い踊る、コミカルな曲)を思い出して

思わず笑ってしまった。上の4枚の画像は、鯉・カワセミ・鴨・川鵜とも、すべてグーグルの画像
 
から検索して載せたものであることをお断りしておきます。


 
 
その後、野川脇の芝崎バッティング・センターで、球を50球程打ち(まともにヒットしたのは7~8
 
球)、つつじが丘の駅前にある手打ち蕎麦家・すずもりで、冷えた生ビール・蛸と自然薯の包み揚
 
げ・ざる蕎麦・そば湯を美味しくいただき、昼過ぎに我が家に戻った。いつものリクライニング・座椅
 
子で一休みしていたら、ウトウトと寝ている間に、菜の花の黄色の上を飛ぶ瑠璃色のカワセミが、
 
「ツピッ!」と鳴いて夢の中に現れた。春の日の楽しいサイクリングだった。
 




甲州街道脇のマンションの庭に咲いていた満開の藤の花、枝仕立てだがとてもきれいに花を
付けていた。紫のムスカリ、ピンクの芝サクラも春の花、色が優しくていい。
 

シルク・ドゥ・ソレイユの『オーヴォ』を、お台場のビックトップで堪能した!その①

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『オーヴォ』の案内リーフレット、主催はフジテレビジョンと系列各社、後援はカナダ大使館他、特別
協賛のダイハツ工業の名を冠して、「ダイハツ オーヴォ 東京公演」が、追加公演された。
 
 
ずっ~と前から見たいと思っていた「シルク・ドゥ・ソレイユ(太陽のサーカスの意味・仏語)」の公演を、とうとう見ることができた。
 
1984年にカナダ・ケベックで、火喰い大道芸人のギー・ラリベルテによって設立されたエンターテイメント集団は、今や5,000人
 
のアーチストとスタッフを擁し、ネバダ州・ラスベガス(米)の9つのホテルなどで常設公演を行うとともに、世界各地で12の演目に
 
基づく巡回公演を開催し、出演アーチストたちの身体能力の素晴らしさとと舞台の芸術性の高さで、絶大な人気を博している
 
という。日本でも過去10回の公演が行われているが、残念ながら私は一度も見ていない。かくなる上は、ラスベガスまで出かけ
 
て行って、『O・オー』をホテル・ベラージオで見るしかないか、とは思っていたが、アクロバットとシンクロナイズド・スウィミングを

合体させたこのショーは、何せ全米で一番予約が取りにくいプラチナ・チケットだと言うから、半ば諦めていたのだ。
 
ところがである! 音友のHIさんとそんな話をしていたら、自分が読んでいる新聞の販売店がその公演のチケットを扱っている、
 
というので、早速チケットを取ってもらったのだ。『オーヴォ』・東京公演の人気が高く、ダイハツが協賛して追加公演されることが
 
決まり、新聞社も読者サービスの一環で、割安チケットを用意してくれたのだ。そしてその夜(4/25)の会場であるお台場
 
(りんかい線・東京テレポート駅)のビックトップ(テント劇場)にワクワクしながら出かけたのだった。
 
 
正直言って、『OVO オーヴォ』を見終わった今、私は度肝を抜かれてしまった。こんなに感激したショーも久し振りだ。いや、ほとんど
 
前例がないだろう。それほど、各出演者(゛アーチスト゛と呼んでいた!)の身体能力とパーフォマンスのレベルは高く、衣装の色や
 
デザイン、芸の道具仕立てと舞台構成の素晴らしさ、そして全編オリジナル曲を生演奏で聞かせてくれる音のハーモニーの心地

よさと迫力...「かってないスケールと芸術性を融合したアクロバットの数々」(パンフより)と謳われるのも納得できると言うもの

だった。演技中、私はおそらく無我夢中で見入っていたと思うし、ポカンと口を開けっ放しで放心していたに違いないのだ。

休憩30分を挟んで、あっという間の2時間半だった。
 
 
話は遡るが、2012-2013年のフィギュアスケート競技で、日本の鈴木明子は、シルク・ドゥ・ソレイユの『O オー』をテーマ曲にして
 
演技し(FS)、GPSシリーズNHK杯を優勝し、世界選手権でも銅メダルに輝いている。そのヒーリング系のナチュラル・サウンドを
 
テーマ曲にして、カワセミをイメージした振り付けで演技したスケーティングは、鈴木明子の卓越した滑降技術を印象付ける素晴ら

しいものだったのを私は覚えている。
 
また、何局だったか定かではないが、シルク・ドゥ・ソレイユのオーディションを受ける3人の男子若者を取材したTVドキュメンタリー

見たことがあった。1人は欧州のオリンピックに出場した体操選手(入賞者)、もう1人はやはりオリンピックに出場した槍投げ選手、
 
あと一人はブロードウェイのミュージカルに出演したことがあるダンサー(だったかな?)。その3人がオーディションのディレクターの
 
指示に従っていろいろパーフォマンスを披露するのだが、一応合格しその後予備稽古に入るわけ。各人とも身体能力には人一倍
 
秀でてはいるのだが、ことごとく監督にダメ出しされる。そのポイントは、「正確な演技だけではダメなんだ、もっと自分を表現しろ!」
 
というもので、その都度戸惑いながらも自分のパーフォマンス(観客にアピールする)を見出していく、というストーリーだった。
 
私は、シルク・ドゥ・ソレイユというエンターテイメント集団のレベルの高さに感心するとともに、何時かそのショーを見てみたいものだ、
 
と心の底で願っていたのだった。


 
 ▢ダイハツオーヴォの公演チケット、私にとっては記念すべきショーの土産物です。
 
(この項つづく)
 
 

シルク・ドゥ・ソレイユの『オーヴォ』は、アクロバット芸術の極地だった。その②

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Cirque Du Soleil OVO  from YouTube
 
 
物語は、年長リーダーの「マスター・フィリッポ」とチョウ・アリ・トンボ・クモたちが暮らす、草木の下にある小さなコミュニティから始まる。
 
ある朝、見知らぬ青年「フォリナー」が大きな卵を背負ってやって来た。そして、ふと見かけたグラマラスな少女「レディバグ」に一目惚れ
 
してしまう。初めは警戒していた住人の虫たちも彼を次第に受け入れるが、彼の持ってきた卵は、虫たちに運び去られてしまう。
 
卵はいったいどこへ行ったのか? 二人の恋の行方はどうなるのか? (以上の概要はパンフより)
 
『OVO』とは、ポルトガル語で「卵」の意味、 3匹のメイン・キャラクターも、それぞれ虫たちのバッタの様な、毛虫のような、テントウムシ
 
の様な、カラフルで個性的なコスチュームだった。そして、虫たちのパーフォマンス(アクロバットの演目)が始まる...
 
開演時間のしばらく前から、客席には何処からか湧いたように、カラフルで不思議な衣装をまとった虫たちが現れ、子供・大人
 
老若男女たちと身振り手振りで話したり、掛け合いをしたりして、一気に虫たちのファンタジー世界に導いていく演出は、楽しくて
 
良かった。小さな子供たちも、怖々だったりビックリだったが、大喜びしていた。
 
 
プロローグでは、ゆったりとしたボサノヴァ(Gtサウンド)と女性ヴォーカルのサンバが会場に流れた。ファンタジーの世界への導入部に
 
とてもふさわしい、滑らかで温かみのある曲だった。舞台では、殿様バッタたちが、長い脚の衣装で這い回っている...
 
オープニング曲は『Brisa do Mar』、後で調べてみたが、ボサノヴァの同じタイトルの名曲『Brisa do Mar』(曲:ジョアン・ドナート、
 
詞:アベウ・シウヴァ)とは別のオリジナル曲だった。でも、とても素敵な曲だったので、私はすっかり嬉しくなってしまった。
 
そして、アーチストたちの全演目の演技は、すべて舞台脇の楽団(と言っても全員で10人位)が演奏するオリジナル曲に合わせて
 
パーフォマンスされる。『OVO』全16曲がCD化されており、YouTubeでもその中のほとんどの曲を聞くことができる。バンドリーダーは
 
J.フランソワ・ベダード(Ba)、楽器構成はドラム・ギター・パーカッション・ヴァイオリン・アコーディオン・キーボード・オーボエ・フルート、
 
女性ヴォーカルはマリー・クロード・マルシャン他。このメンバー達が繰り出すラテン・サウンドは、キレが良くとてもリズムカルだ。
 
BaやDrの音も、PAのドルビー・システムによる大迫力で、地響きや爆発音を感じさせる素晴らしいものだった。生バンドの演奏に合わせて
 
虫たちのパーフォマンスを見ることができることは予想していなかったので、これがとても楽しかった。彼らは『Crock Roach』(ゴキブリ)
 
と呼ばれる茶色のゴキブリ衣装を身にまとい、舞台に登場したり脇で演奏したりするのだが、これを聞いているだけでも凄かった。
 
 
 
各演目を紹介するパンフレットより
 
Orvalho』(雨のしずくの意:ポル語)は、トンボが演じるバランス芸、ツルをデザインし細いパイプの上で、片手で逆立ちしたり
 
開脚したりする。青いユニークな衣装もきれだったが、その滞空時間がとても長くて見ていてハラハラしてしまった。
 
柔らかなオーボエのソロで始まる同名のこの曲は、Gt、シンセサイザー、Voを加えてゆったりと流れる。優雅に飛ぶトンボの姿と
 
究極のバランス芸を演じる身体のポーズがイメージで重なってとてもファンタスティックだった。
 
Butterflies』は、チョウ2匹が演ずる空中ロープ芸、たった一本のロープにぶら下がりながら互いに体を絡ませながら、回転したり
 
上下したり、急降下したり。まるでフィギュアのペアダンスを空中で見ているようなスリリングで華麗なパーフォマンスだった。
 
テーマ曲は『Love Duet』、フルートとオーボエのやわらかなデュエット演奏に、Violonのテーマ演奏が重なり、Gtのアルペジオ
 
がバックに流れる。2匹の愛の時間を思わせるバラードだった。
 
Diabolos』(空中ゴマ)、手に持った2本の棒に繋がるワイヤーで、コマを2つ、3つ、4つ、と増やしながら、空中に放り投げて受け
 
取る゛コマ回し芸゛。ホタルの衣装をまとったアーチストがコマを空中に投げ放つと、あたかもホタル群が空で舞っているように見えた。
 
高速の切れ技は、とても幻想的だった。
 
『Ants』(アリたち)集団芸は、とても高度な足技組体操だった。働き者のアリたちがキウィやナス・トウモロコシなどの餌をを収穫して、
 
巣に運んで行く様を、フット・ジャグリングで見せるとともに、さらに難しい技を組体操で見せるアイカリング・ゲームを披露したのだ。
 
一糸乱れぬ集団芸に、私は感心してしまった。音楽に合わせたリハを、相当数の時間でこなしてきているのを感じた。
 
テーマ曲はタイトルと同名だが、16ビートのサンバがとてもコミカルで軽やかでよかった。そのリズムに乗って、EL.Gtソロと女性Vo
 
のスキャット「♪ ラヤヤ ラヨレレ~ ラヤラ ラヨレレ♪ 」が、働き者のアリたちを楽しげに表現していた。
 

1部のラストはコガネムシ軍団の空中曲芸・『Flying Act』、登場・退場・落下保護の巨大なネットが張られた上での演技だった。
 
コガネムシたちは、黄金色に輝く衣装をまとい、天井から吊り下げられた中央のスチールテーブルの上から、左右のテーブルに
 
跳躍して飛び移って行く。それは、サーカス芸と体操競技を組み合わせた超難度のパーフォマンスだった。「空前絶後!」とか、「前代未聞」
 
とか、頭の中に言葉が浮かんだが、唯々唖然として見入っていたのだった。演技が終わるとグループごとにネットの上に身体ごと
 
落下し、トランポリンのようにまた跳躍してネットに着地する。アーチストたちの退場セレモニー毎に、万雷の拍手・拍手...

私も力一杯拍手を送った、「ブラボー!ブラボー!」。
 
 ※演目の中で、テーマ曲のタイトルが解らなかったものは、載せてありません。CDに収録した曲とは別の曲をテーマにしていた
可能性があります。また、動画には曲の一部しか載っていないので、解らないケースがあると思われます。
 
(この項つづく)
 

シルク・ドゥ・ソレイユの『OVO』は、ラテン音楽とアクロバットの総合芸術だった。その➂

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Cirque Du Soleil OVO:『Banquette』(祝宴)、 フィナーレを飾るに相応しい陽気で賑やかなラテン音楽だ。
 
 
『OVO』の作者と監督・振り付けはDevorah Colker(女性)、芸術監督はChantal Trembley、作曲と音楽監督がBerna Cheppas、
 
作者が女性というのも大きな特色だと思う。虫たちの生きる世界とアクロバット芸の結び付けや、個性的で色彩溢れる衣装と陽気で
 
キレのいいラテン音楽との融合は、繊細で大胆な感性で演出する女性監督に相応しい演目だと感じた。
 
第1部の興奮が冷め止まぬ中、30分休憩の後で第2部が始まった。
 
Web/Contorion』(柔軟曲芸)は、主役の白黒クモと2匹の赤クモによる身体を自由に捻じ曲げる曲芸、相当柔らかい身体でないと
 
出来ない芸だ。昔なら、お酢をたくさん飲んだに違いないと囁かれただろう!? でも実際はたゆまぬ訓練で得られる柔軟曲芸だと感じた。
 
女性アーチストの身体にぴったりと張り付いた衣装は、柔らかな体の曲線を強調していたが、ちょっと怪しい雰囲気をよく出していた。
 
テーマ曲は『Sexy Web』、女性Voのスキャット「♪ パヤパ パヤーパー♪ 」に、Violin・El.Gtが加わって、セクシーで妖艶な白クモの
 
仕草が見る者を幻想的な世界へ導いていくようだった。
 

OVO』の公演パンフよりー2
 
Acro Sports』は、5匹のノミたち(女性)による組体操とチェア・リーデングを合わせたような組曲芸、空中に放り投げた体を下で
 
構えるノミたちが受け取ったり、3匹で複雑な組構図を作ったり、素早い動きで次々とポーズを作る様は圧巻だった。
 
テーマ曲は『Flea Girls』(メスノミたち)、16ビートの軽快なリズムに乗って、女性Voがあたかも祝祭を司る巫女のように歌った。

Slack Wire』(弛んだロープ)のロープは、ダランと弛んでいるばかりでなく、上下左右に揺れている。そのロープの上で逆立ちしたり、

一輪車を漕いだり、またその上で開脚倒立したり、ハラハラ・ドキドキのロープ芸だった。まるで、クモが糸を張った巣の上を自由に

行き来するように、アーチストの取るバランスが驚異的だった。

テーマ曲は『Super Hero』、Ac.Gtとアコーデオン、Violinによる幻想的でゆったりとしたメロディは、ちょっとエレジーの様な雰囲気

を持っている。スーパーヒーローの演技を際立たせるように、最後は高速で盛り上がって終わった。

Creatura』(クリーチュラ)、イマジネールの魔訶不思議な生物。足も手も首も自在に伸び縮みして、変身できる。音楽に合わせて

踊ると、変幻自在・正体不明、見ていてなんだか楽しくなる。

テーマ曲の『Carimbo Da Creatura』も、16拍子のテクノ・メロディに太古のリズムが加わった不思議なサウンド、そこに

El.Gtのメロディとと「♪ ラヤラ ラヨレレ~♪」の女性Voが入って、愉快でポップな曲になっている。


さて、第2部ラストのクライマックスは『The Wall』、このコオロギ集団の空中曲芸には私も度肝を抜かれた。8mの高い壁を

ストーン・クライミングのようによじ登るかと思いきや、下に置かれたトランポリンからジャンプしてへばり付き、時には頂上まで飛躍

する。それが20m位幅の壁で、同時多発的に斜め跳びや垂直跳びで集団でリズムカルに繰り返されるのは圧巻。加えて、壁前方に

舞台中央まで伸びたトランポリンを使って、高度な床体操のごとく、次々に跳躍し回転しコンビネーション技を繰り広げる...

そのスピードも技の切れも超一級だった。オリンピックに出場してもメダル級だった!

テーマ曲は『Parede』(壁:-ポル語)、シンセサイザーのテクノサウンドに乗って、ドラムが和太鼓のようにスピード感に溢れて

鳴り響き、高速回転の集団曲芸を盛り上げてくれた。

万雷の拍手と、ブラボー! ブラボー! ベラボーメ!! のコールの後は、出演アーチストたち全員とゴキブリ楽団たちが舞台に登場し、

華やかで賑やかな出演者紹介と音楽が続いた。テーマ曲はタイトルと同名の『Banquette』(祝祭)、まるでカーニヴァルの

行進のように、ラテン音楽の陽気さとリズムカルな軽やかさを感じさせてくれた。女性Vo の歌うテーマ曲に乗って、カラフルで

個性的な衣装の虫たちが次々に見得を切っていく。その色合いとコスチュームが集約した舞台の美術的なエッセンスは、

ディズニーランドのキャラクターの様な、アメリカンでスゥイートでポップなものではなく、もっと成熟した高質な香りを持った

ラテン文化の美術エッセンスだと感じられた。

アクロバットな曲芸の凄さだけでなく、テーマ音楽も出演者の衣装も、虫たちり世界で表現された「生き物たちの命の躍動」

という自然愛のテーマも、すべてが混然として舞台の上で融合した超一級のショーだったのを堪能して、とても深い感動と

充足感を得ることができた。それだけの価値あるエンターテイメントだと言えるのだ。

※(この項終わり)
 

クレマチスの咲く頃

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自宅のベランダで今年もたくさん咲いたクレマチス、鉢を部屋に入れて撮影してみた。All Photo by TAKA


毎年、ゴールデン・ウィークの前後にベランダに置いた鉢にクレマチスの花が咲く。06年の夏に神代植物園界隈の

園芸店で一鉢を入手したのが始まりで、その後もう一鉢を加え、今年で8回目の開花だから結構長持ちしていると思う。

日当りのいいベランダなので、酷暑・酷寒の環境はかなりきついと思うが、水やりを欠かさないことと花後の剪定・お礼

肥料を続けたことが、長年の開花を楽しめているポイントかもしれない。薄紫の花が咲くと、今年もいい季節がやってきた!

実感する。丈夫な花なので、枝を伸ばし過ぎないことも花付の良さにつながるように思う。




4月の終わりの週に、身体の異変を感じた。右腕の付け根あたり(脇の下)

の腱と筋肉に゛ビリビリ゛という痛みを感じた。筋肉痛の重~い感じと違うの

だが、私の右腕と右肩はギターの弾きすぎ・PCの使い過ぎ・仕事での身体

の使い過ぎで、筋肉疲労が絶えないので何時ものことかなと思っていた、

5月に入って突然右肩と右胸上方に赤い湿疹が出てきた。話にはよく聞いて

いたし、仕事上利用者の方の症例もよく見ているので、「これは帯状疱疹

に違いない!」と思い、すぐに近くの皮膚科で診察してもらい、内服薬と塗り薬

を処方してもらった。ご存じの方もいると思うが、帯状疱疹は子供の頃に

かかった゛水疱瘡゛のウィルスが、治った後脊椎に住みつき、後年60代から

70代になってから、体調不振時・ストレス蓄積時・筋肉疲労時に、上半身の

筋肉や腱に鋭い痛みと赤い湿疹が突然一度だけ現れるもので、その電気

ショックを与えられたような痛みは、違和感がとても大きいものなのだ。

抗ウィルス薬を飲み、患部に軟膏を塗布し続けたおかげで、発症から10日

程でほぼ症状も収まった。やはり、長時間のギターの弾き過ぎなど、日頃に

身体への披露を溜めないように、養生していくことが大事だな、と感じている。


フォト上、白い五弁花を枝先に連ねるエゴの花、近所のホームセンターの前庭にて。フォト下、
細い緑の小枝の先に黄色の蝶型花を沢山つける金雀枝(エニシダ)、やはり近所の公園にて。


小田急線狛江駅の北口(歩いて5分程)に新しい大型マンションが出来て、狛江通りの

景観も随分と変わった。530個位の分譲マンションが完売したというから、人口も一挙

増えたことになる。別に不動産の話をするつもりはないのだが、道路に面した入り口

付近には、遊歩道や樹木と草花の植込みができてなかなかいい雰囲気なのだ。何と

言うか、ちょっと都会的と言う風な景観なのだ。ぶらりと覗いてみると、白やピンクの

「カルミア」(アメリカシャクナゲ・フォト上)があったり(蕾が金平糖状、花は五角形のとん

がりロート状)、ブルーの小さな花をつけた「ガ―ベラ」(フォト中上)が、ハーブや野草

のグリーンと一緒に植えられていたり。また、ラベンダーも、白っぽい緑の茎と葉・星状花

を沢山つける「デンタータ・ラベンダー(フォト中下)」があったり。ちょっとイングリッシュ


ガーデンみたいなナチュラルでハイソな前庭づくりが感じられるのだ。

この大型マンションが出来る前は、敷地には航空計器会社の大きなビルがあった。

マンション建設が公表されてから、長年の間隣接する家々の住民から反対運動が起こり、

一時は家の塀や2階ベランダの前に、「断固反対!!」の垂れ幕が掛かり、騒然とした雰囲

気の界隈だった。それが、大手建設会社との話し合いが進んだのだろうか、1年前に突然

工事が始まりマンションは完成し、新住民の引っ越しが続いたのだった。





敷地の周りに巡らされたきれいな遊歩道(フォト下)や、ガーデナー(庭設計士)による

新感覚の庭づくりも、種々の近隣住民に対する対策(配慮?)の一環かもしれないが、

通りがかりの人も景観を楽しむことができるのだから、大いに歓迎すべきことだと思う。

季節の花々や樹木がたくさん植えられているので、時折覗いてみる楽しみが増えた。



今度の日曜日は、タカバンドのライブ(経堂・音楽酒場ピックにて、15:00~)、準備も

すっかり整っているので、楽しいライブが出来そうだ。来場される皆様たちにも大いに

楽しんでいただけるよう、心を込めて歌い演奏したいと思っている。

ライブが終わったら、久し振りに静岡県長泉の「クレマチスの丘」を訪ねてみようと目論ん

でいる。多様多種のクレマチスに出会えるのが待ち遠しい。



見事に開花した白の「オオデマリ」、横浜市郊外の丘の遊歩道にて。


ジョビアゥ・タカ バンドライブ(第5回)・その①

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ライブも2部後半になると、メンバー達も乗ってきて自然に体が揺れる♫
(左より)ウッチー(El.Pf)、TAKA(Vo/Gt)、KAZA(Ba)、キリ(Dr)のメンバー達。 Photo by hiroko
 
 
          経堂・音楽酒場ピックで開いたジョビアゥ・タカ バンドライブ(5/18日)は、おかげさまでいいライブが出来た。
 
          お客様は前回(2013.7.28)と同じ12名、日曜日の夕方、1部・2部で2時間のライブを、皆さんに楽しんで
 
          いただいた。私の音楽活動は、2006年からライブ出演を始め、当初はショートライブやオープンライブへの
 
          出演が多かったが、2009年からソロライブを中心に、デュオやコラボ・ライブを経て、バンド活動は2010年
 
          秋から。以来今回で5回目のバンド・ライブとなる。
 
          今回のライブテーマとして、今まで歌い・演奏してきた私のレパートリー曲を、より質の良い音作りでお客様
 
          に聞いていただこうと思い、ウッド・ベースで定評のあるKAZA(風早龍也・プロベーシスト)に参加してもらい、
 
          何時ものメンバーのウッチー(Pf)とキリ(Dr)と3人で、私の歌のバックをしてもらった。ちなみに、ベースは、
 
          初代の千秋(女性)、2代目のチャーリーに次いで3代目だ。実力者揃いのバックのおかげで、私はとても

          気持ち良く歌い・演奏させてもらうことができた。もう一つは、何時も参加してもらうゲスト・メンバーは今回

          呼ばずに、私の歌とGt演奏を通しでやらせてもらった。ちょっとわがままな趣向だったが、タカバンドの時は、

          そんなプログラムでやってみたいという希望をメンバー達に許してもらい、ソロ演奏も一曲入れさせてもらった。
 
 

<左より>ヨッシーと原ちゃん(タペストリーメンバー)、OS さんご夫妻、SHさん(hirokoさんの友人)、
TOくん(TAKAの大学時代の友人)
 
 
            当日のプログラムは以下の通り。
 
            <1st Stage>
           1.It Could Happen To You (ジャズ・インストゥルメンタル)
           2.Desafinado 音痴 FMaj ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           3.O Grande Amor 大きな愛 Am ボサノヴァ 
           4.Água De Beber 甘い水 Cm ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           5.Trem Das Onge 11時の汽車 Gm ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           6.黄昏のビギン CMaj 昭和歌謡
           7.オルフェのサンバ CMaj サンバ(日本語詞 by TAKA)
           8.Stardust 星屑 GMaj ジャズ
 
               <2nd Stage>
           1.君に酔ってしまいそうな夜 BbMaj オリジナル(作詞:QP村山・作曲:TAKA)
           2.Beside You あなたの側で CMaj オリジナル(作詞:カルロス美希・作曲TAKA)
           3.Antonico アントニコ Em ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           4.Á Felicidade 幸せ CMaj ボサノヴァ
           5.Manhã De Carnaval 黒いオルフェ Am ボサノヴァ
           6.Corcovado コルコヴァード CMaj ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           7.O Pato あひる Eb ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           アンコール曲 Tristeza ボサノヴァ CMaj
 
 
          プログラムを見てお分かりのように、ボサノヴァ曲がメインではあるが、原語(ポルトガル語)で歌うとともに、
 
          自身で訳して作った日本語詞を合わせて歌ってみた(7曲)。また、16曲中バンドで初めて演奏する曲(新曲)
 
          はほぼ半数の7曲。オリジナル2曲、ジャズ2曲(1曲はインスト)、昭和歌謡1曲、計16曲の構成だった。
 
          言ってみれば、ここ数年続けてきたタカバンド・ライブの集大成のような気持でこのライブに臨んだのだ。
 
          「Desafinado」や「Felicidade」、また「Stardust」のように、私のライブで初めて歌う曲もあったが、ほとんど
 
          は今までのライブで歌いなれている曲だ。ライブのリハの時に、ウッチーが「歌いなれている曲でも、質を上げて
 
          演れば、また違った表現ができるよ!」と言った言葉に励まされて各曲に取り組んだのだ。ベースのKAZAには、
 
          リハのデジタル録音と楽譜を送って、本番で初めての共演だったが、やはりベースはバンドの要、しっかりした
 
          小節頭の打音とファンキーな演奏で低音を支えてくれたので、安心して気持ち良く歌い演奏できた。
 
          また、ウッチーが今回は今までと違ったピアノ表現を試みたい、ということで、使い慣れたEl.ピアノ(椿に置いて
 
          いる)を会場に運び込んで設置し、ライブで演奏してくれた。併せて、ピアニカ(鍵盤ハモニカ)も持参して来た
 
          ので、曲調に合わせた様々な音表現にチャレンジし、ピアノ音・シンセサイザー音・ビブラフォン音も入れて、
 
          曲の音世界を大いに拡げることができた。
 
 
 
<カウンター左より>タッキーとハジメちゃん(かようかいメンバー)、QP村山(タペストリー・『君酔い』作詞者) 
 
          <この項つづく>
 
 
 
 

ジョビアウ・タカ バンドライブ(第5回)・その②

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今回もライブのMCを担当、淡々とした話し振りなので、お客様に喜んでいただけただろうか?
曲の歌詞内容やエピソードも併せて紹介した。 Photo by hiroko 
 
 
        ジャズ・ナンバーの『It Could Happen To You』(インスト)で始まった1部ライブを聞いて、来場の皆さんは、
 
        このバンドのバックの実力をつぶさに感じたに違いない。それぞれのソロ演奏を挟んで軽快ににライブはスタ
 
        ートした。偶然の選曲だったが、映画『黒いオルフェ』のテーマ曲(挿入歌)が3曲入っていた。乗りのいいサンバ
 
        曲:『オルフェのサンバ』(ルイス・ボンファ曲)、軽やかなボサノヴァ:『フェリシダージ』(トム・ジョビン曲)
 
        そして名曲のバラード『カーニヴァルの朝』(ルイス・ボンファ曲)。『オルフェのサンバ』については、後で
 
        QP村山が「キリさんのドラムが、ポッサもサンバも、以前より上手くなっていましたね。」とメールをくれた。
 
        『フェリシダージ』は、ウッチーのEl.Pfの音が軽やかで、スピード感のあるこの曲をうまく表現してくれた。やはり、
 
        この日のライブでも一番出来が良かった(と私は感じた)『カーニヴァルの朝』は、私のゆったりとした歌に始まり、
 
        2コーラスはウッチーのやや哀愁を帯びたピアニカ・ソロ、3コーラスはKAZAのキレのいいベース・ソロ、そして
 
        4コーラスが再び私の歌でアドリブ、全体をキリさんのドラムが静かで小気味よいリズムを刻んでくれたので、
 
        とても上質な音作りができたと感じた。歌いながら、こんな素敵なメンバー達とライブが出来る幸せを私は噛み
 
        しめていた。
 
 
          2部の最初にやったオリジナル曲:『君に酔ってしまいそうな夜』(君酔い)は、この日聞きに来てくれたQP村山
 
          作詞で曲を私が作ったのだが、ライブでは初めてGt弾き語りで披露した。シンコペーション(後乗り)とアンティシ
 
          ペーション(前乗り)が交差するサンバのリズムは、バンドで合わせるのがなかなか難しいのだが、メンバーに
 
          わがままを許してもらいソロで表現した。うまくリズムに乗れたと感じたが、いつもコーラスでこの曲に参加して
 
          くれる原ちゃんが、「タカさんのソロは、自由で洒脱で、何時もと違う曲のようだった。」と後で感想を寄せてくれた。
 
          続いて歌ったオリジナル曲:『あなたの側で』(あな側)、もう何度も歌っているのだがこの日の出来はとても良かった
 
          と感じた。私の声もよく出ていたが、キリさんのDr(ブラシ)がとてもいい雰囲気だったし、ウッチーのEl.Pfの音が
 
          とても柔らかかったし、KAZAのBaはゆったりと長音で刻んでくれたし、歌いながら私はちょっと目頭が熱くなって
 
          しまった。こんな経験もライブでは初めてだった。
 
 
          私のライブでの新曲披露の中で、今回初めて取り組んだ『ヂザフィナード』(音痴)は、ボサノヴァのなかでも上級
 
          曲と言われる曲なのだが、ややゆったり目のリズムに乗って気持ち良く歌えた。最初の曲をうまくスタートできると、
 
          その日のライブにいい流れが出来る気がする。日本語詞も解りやすく作れたので、お聞きいただいた皆さんにも
 
          曲の世界が身近に感じられたと思う。『11時の汽車』もライブ初披露だった。ガウ・コスタが歌った原曲は、超スロー
 
          なサンバなのだが、この日はゆったりとしたボサノヴァで歌ってみた。11時の最終汽車に乗るのために、引き留める
 
          彼女に「行かなくちゃ~!」という彼のセリフを後半少し変えて日本語詞を作った。なかなか面白い曲なので、今後の
 
          ライブでも、ウッチーの好きな『アントニコ』とともに歌っていきたいと思っている。私の作るボサノヴァ日本語詞に
 
          ついては、聞いただけでは解りにくいボサノヴァのポルトガル語の内容がよく解るということで、好評をいただいて
 
          いるが、日本語の歌詞として上手く出来ていることも大切なので、今後も詞としての完成度も追求しながら、挑戦して
 
          いきたいと思う。私自身も、自分で作った『コルコヴァード』や『アントニコ』が歌いやすくて好きである。
 
 
 
ライブ終了後、場所を「椿」に移しての打ち上げ会、茂子ママの心づくしの手料理で乾杯し、メンバー3人であれこれ話す
ことができた。ハジメちゃんとタッキー、加わった3人のお客さんと歌会が始まり、また盛り上がってしまった。やれやれ...
Photo by Master
 
 
          今回のライブでの反省点は、やや曲目が多かったことだ。来場のお客様に対しては、できるだけ沢山の曲を用意
 
          して楽しんでいただくのが大事なのだが、1曲ごとの多様な表現追及も大切だと感じた。特に後半に向かって、お客が
 
          盛り上がれるパーフォマンスを考えると、PfやDr、Baのソロをもっと取り入れて、歌と組み合わせたほうが良かった
 
          と思う。最後の曲『アヒル』を3コーラスで終えた時、私自身もそのことを感じていた。曲数は少し絞って、各曲毎の
 
          表現方法をもっと工夫していくのが課題だ。この点についてはウッチーも言っていたし、この日色々と手伝って
 
          もらったhirokoさんからも感想が出た。QP村山も、後半もう少し盛り上げてほしい感じがした、とメールしてくれた。
 
          もう一つは、曲のメリハリをしっかりつけるには、イントロとエンディングをはっきりきれいに表現すること。今回は、
 
          最終的に本番で合わせる、という方法をとったのだが、やはりメンバーが揃ってのリハは最低限必要だ。参加して
 
          くれたKAZAからも、「終わり良ければすべて良し、というのも大げさだが、エンディングが決まると拍手が多いのは
 
          事実です。」とのコメントを寄せてくれた。
 
 
          しかしながら、タカバンドでやった今までの5回のライブの中では、今回が一番質的レベルが良く、また、曲内容も
 
          よかったと思う。1部の最後に『スターダスト』を歌いながら、以前だったらこんな素敵な、また歌も演奏も技量を
 
          要求される曲は出来なかったのに、このメンバーで出来たことはとても嬉しいことだと感じていた。歌もギターも、
 
          今回のライブはとても気持ちが良かった。
 
          色々な課題はあるけれども、私たちの歌と演奏を聴いて下さるお客様がいる限り、これからも精進してライブを続けて
 
          行こう! と気持ちを新たにした今回のライブだった。来場の皆様、そしてこれからも私たちの歌と演奏を応援して
 
          下さる皆様、またライブでお会いしましよう!
 
 
          <お知らせ>
          
 
          今回のライブ動画を編集中です。編集が済み次第、近々YouTubeにて公開しますので、どうぞお楽しみに。
 
 
 
 
 
 

ジョビアゥ・タカ バンドライブ(第5回) ・その➂ 動画公開のお知らせ

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今回のバンドライブ演奏曲の中から、8曲をYouTube のサイト「takasantafe neo」に公開しました。
動画は、会場(経堂・音楽酒場ピック)に備え付けのDVDカメラにて録画したものですが、幸いにPAの
状態もよく、良質のレベルで録画されています。それでは、当日の歌と演奏をお楽しみください。


Manhã de Carnaval 黒いオルフェ by Jovial TAKA Band

Stardust 星屑 by Jovial TAKA Band

               <以下、同じサイトで次のタイトルにてご覧いただけます。>
               Trem Das Onge / Jovial TAKA Band
               君に酔ってしまいそうな夜 / J. TAKA Band
               あなたの側で / Jovial TAKA Band
               Antonico / Jovial TAKA Band
               トリステーザ / Jovial TAKA Band
               Corcovado / Jovial TAKA Band
               なお、今回のライブに来場いただいた方達より、また出演者たちからも色々なコメントをいただき、
               とても感謝しています。これらを励みにして、また次回ライブのための糧にさせていただきます。
               
               項目別に整理して惹名にてここに載せますので、よろしくお願いいたします。
 
<ライブ来場者から頂いたコメント・あれこれ>
 
 ライブ全体の印象

好きなボサノヴァをたくさん聞けて、とても楽しかった!(SH)

なかなか、いい雰囲気だったね。センスの良いライブの風情。
ただ、最後の方は、ステージの盛り上がりがもう少し欲しい感じがしました。(MU)

あっという間の2時間、おかげで楽しい時間をありがとう。
毎日がすごく充実しているのが感じられます。(TO)

やはり、ソロライブっていいですね。
ステージ全体を通して、ボサの魅力が出ていました。(HA)

タカさんのライブ、初めてちゃんと聞かせてもらったよ。なかなか楽しかった。
ところで、この場所借りるのに幾らかかるの? (KE)

プログラム構成と進行について

曲順がうまく工夫されていたね。各曲が生かされていると感じました。第2部は、各メンバーの力量が発揮
される曲が揃っていたので、楽しめました。(YO)

そうですね~、敢えて言いますとイントロからベースやドラムの入るタイミングが分かりにくかったと、
ご指摘の通りエンディングで全員がリズムを一致できたならば更に美しくまとまったと思います。
ですから私の普段のリハでは曲の本体を省いてイントロとエンディングだけ音合わせしたりもして
います。
今回はとても楽しかったです。機会がありましたらまたよろしくお願いいたします。(初めて共演したKAZA)

エンディングは、3つ位パターンを作っておいて、その曲に合わせて選べばやり易いよ。(キリからの提案)

TAKAさんの歌だけ(Gtを置いて)というのを、もっと増やしてもいいんじゃない?
トリオ+ヴォーカル、っていう感じで。(ウッチーの提案)

バックのトリオがとても良かったので、TAKAとバックバンドという感じも良いんだけれど、トリオがアップ
テンポの演奏をして、そこにTAKAのヴォーカルが加わるみたいな(タペストリーのA列車やキャラバンに
当たる盛り上げ曲)全員でテンションを思いっ切り上げて演奏する曲があれば、ステージ全体がもっと楽しく
なるのでは、と思いました。(MU)

演奏曲への感想

“あなそば”はタカがじっくり練った自信作のような気がする。
だから少し聞いただけじゃ分からない。聞き込むほど味がでそう…
女性が優しく歌ってくれるといいね!(TO)

「黒いオルフェ」のときは、むかし見た映画の黒人の主人公の顔が、ぱっと私の記憶の引き出しから出て
きましたよ(HA)

「君酔い」ですが、takaさんソロは、私たちのとは、まるで違う曲のようでした。自由で、洒脱で……先に、
takaさんソロを聞いておいた方が、私たちもイメージがつかめたかな。
これからも大切に歌い続けてください。次のライブも楽しみにしています。(HA)

全体にとてもまとまったいい演奏でしたね。スターダストが良かったです。(TD)

「君酔い」のTAKAのソロも、面白かった。2コーラス目からは、バンドが入るともっと変化を作れて面白い
かも(キリさんのメリハリの利いたサンバのリズムで「君酔い」を聞いてみたかった)。(MU)

各プレイヤーについて

歌とギターの音がよく出ていた。前より上手くなったね。(TE)

バックバンドのキレがよく、かつ出しゃばらず、洗練されていました。
もっとたくさんの人に聴いてもらえるといいですね。(HA)

バンドの各メンバーのソロが入って、盛り上がる感じがあったらもっと良かったと思う。(HI)

キリさん、ボッサやサンバのリズムが以前よりかなり旨くなっていましたね。(MU)

W.ベースの切れがとても良かったので、聞いていて気持ちが良かったです。(HA)

ウッチーのピアノが良かった。色々な音を出して演奏したので、曲の奥行が感じられた。(YO)

El.ピアノの洒落た感じが良かったけれど、力強いアップライト・ピアノの打音も聞きたかった! (ウッチーファンのHI

TAKAさんの日本語歌詞がとてもいいので、ボサノヴァ歌手たちに一般公開して歌ってもらったらいいと思う。
著作権で稼げるかも!(HI)
以上、皆様、コメントをありがとうございました。一層精進して次のライブ臨もうと思います。(TAKA

5月の歌会と絵画展から(5月31日改訂版)

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「かようかい」が転じての第1回どようかい、満席の賑わいだった。 All Photo by TAKA


喜多見の椿珈琲店で3年間続けてきた「かようかい」は、中心的役割を担ってきたウッチーが、地元から千葉へ引っ越した

ために、火曜日の開催が盛り上がりに欠けてきたので、他のメンバー達の都合も併せて、土曜日にやろうということにまと

まり、先週土曜日(24日)が第1回の開催日となった。この日集まった面々は、ウッチー(Pf/Gt)、TAKAGt・シンガー

・ソング・ライター:SSW)、イズミちゃん(GtSSW)、ダイスケ(GtSSW)、タッキー(Gt)、キリさん(Dr/PC)、ケミさん

Dr/PC)、ハジメちゃん(Vo)、カヨちゃん(Vo)、ヒサコさん(Vo)、サイトウさん(Tr/Gt)、マスター(L.Gt)の12人。

これだけ集まると、流石にこの店も狭く感じられた。錚々たる音楽好き・ミュージシャンたちが集まったので、歌う曲も次から

次へと、間奏も各楽器の分捕り合戦、鳴り物(ボンゴ・ギロ・シェーカーなど)も入って、いやはや賑やかな会となった。

こういう時期には、他の歌会にも影響が及んで、経堂の音楽酒場ピックで開催してきた月1回の「ジャズ and ボサノヴァ

・ナイト」も、2年間の企画の後、「洋楽セッション」(月2回・第13木曜日)と合併することになった。「ジャズ・ボサ」は、

「ブルース・セッション」とともに、やはりジャンル愛好家の規模が小さく、「洋楽ナイト」の大きな括りの中でやったほうが

良い、というお店の方針なので、少々残念だが、今後は洋楽ファンと共にジャズとボサノヴァを楽しんでみたい。ちなみに

この店の人気の企画は、「エリック・クラプトン・セッション」と「アメリカン・ロック・セッション」、常連さんがいつも20人ほど

集まるので、事前にお店のサイトに曲名を載せ、各パートの担当を決めてやるというから、なかなか賑やかなものだ。
     
偶然ではあるが、私が参加して楽しんでいる歌会の開催日が変わったり、編成が変わったりして、何か季節の変わり目

の様な思いを抱かされた。



油彩画『ボサノヴァうたい』(HIさん作)


絵友のHIさんが参加する絵画会のグループ展が開催されているとのご案内を受けて、会場(アートフォーラムあざみ野

ギャラリー)を覗いてみた。HIさんの絵を会員展で見るのはこれで3度目だが、年毎に構図や色彩がしっかりして来ていて、

なかなか見応えがあった。今回は油彩5作品を出展されていたが、『Vine』・『ラベンダーの咲く頃』・『ブルームーンと友』・

『クロッカス』とともに、『ボサノヴァうたい』(20号)が展示されていた。この作品は、ギターを弾く男性をモデルにして、

背景にはブラジルの街並みやキリスト像がある丘の風景が幻想的に描かれ、右側のテーブルの上にワイングラスが二つ、

ギターからメロディが流れてくるようないい雰囲気を持っていた。黄色を基調にして、ブルーと白とアクセントカラーの赤(帽子)

の色合いが鮮やかだったことと、こういうテーマで描かれた作品が会場の出品作(135点・35人)の中では他になかったので、

ユニークさということでも力作の評価を絵画指導する先生からもらえた、とのことだった。色調には苦労して何度も絵の具を塗り

重ねたとHIさんは言っていたが、私のライブ写真をもとに素敵な作品を仕上げてくれたのを拝見し、モデルになって

良かったな、と思った。「友だちシリーズ」で、今後も色々な人物像を描いていきたいとHIさんは抱負を語ってくれた



実りの秋をテーマにした『VINE (油彩・同じくHIさん作10号)、塗り重ねた輝くような色合いが良かった。


ぐるりと会場を巡りながら、会員の方たちの作品を拝見した。前回拝見した方たちも作品も出品していたので、

昨年の作品との違いも見られて面白かった。SHさんの『Kewの想い出』(油彩20号)は、ひまわりと裸婦を

風景と組み合わせた幻想的な作品だが、右下に男女像、左上に神殿のような建物も配置されていて、現在と過去の

時間が同居しているような、不思議な雰囲気が醸し出されていた。コントラストの強い色調だったが、色々な

記憶を呼び起こすようで面白かった。(フォト上)





KTさんの『レンガのある静物』 (油彩10号)は、レンガブロックの周りに野菜たち(カボチャ・なす・ミニトマト・ニンニク等)を

配置した静物画だが、アウトラインを廃した柔らかな輪郭が持ち味で、色調もハーフ・トーンの様なやさしさを持っている。

後方壁の斜め線と前方の敷物斜め線が、画面の奥行と立体感を醸し出しているのにも好感が持てた。(フォト下)





お二人とも、私のライブに来ていただき歌と演奏を聴いて下さった方なので、HIさんの説明を聞きながら、楽しく拝見

させていただいた。会場には、小さなミニ作品から100号大の大作まで、沢山の出品があったが、何時もならばポケットに

1億円位の札束を忍ばせた画商になったつもりで、お買い上げ作品を物色するのだが、今回はなぜか候補作が見当たら

なかった。それは、『ボサノヴァうたい』の人物画を見て、結構満たされてしまったので、今回はお買い上げ意欲が減じて

しまったのかもしれない。それにしても、絵を描き続けていくのには、定期的な展覧会に出品して、色々な方に見てもらい、

作品に対する批評や感想を聞かせてもらうことが大切なように思う。すべて芸事というものは、人の目に晒されながら

自らの芸を深めていくものだと思う。この点では、音楽表現もまた同じで、定期的なライブや音楽会で色々な方に聴いて

いただき、その反応を踏まえて自らの表現を磨いていくことが大切だと思っている。

暑さを増してきた5月の、爽快な展覧会だった。


この項は、PCのブログページ編集がうまく動かなくなったため、5月31日分を再編集し載せたものです。


クレマチス・ガーデンで、沢山のクレマチスを堪能した・その①

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薄紫が混じった白の「ジュリアン・ブレイズ」(パテンス系)、クレマチスの中でも波状弁と剣弁を合わせ
たような珍しい花弁(萼片)型だ。 花弁中央の3本線と黄色のシベも美しく、幻想的な雰囲気を持っている。
クレマチス・ガーデンにて All Photo by TAKA


5月下旬に、静岡県長泉町のクレマチスの丘にある「クレマチス・ガーデン」に行ってきた。丁度花

は咲頃で、沢山のクレマスチの花を見ることができた。前回ここを訪れたのは2004年の初夏だっ

たから、10年振りのことになる。毎年この時期は、桜の終わった後、藤やボタン・芍薬の咲く時期と

重なり、また春バラの盛期とも重なるので、なかなか来られずにいたが、思い切って訪ねてみてよ

った。


「スター・オブ・インディア」は、濃い紫の花弁の中心に赤紫の筋が入り(フォト中央)、「エンプレス・
オブ・インディア」は、明るい赤紫の花弁に、同色の濃い筋が入る(フォト右)。ともに、遅咲き大輪のジャック・マニー系。


当日は好天にも恵まれ、午前中の明るい光の中で花写真を沢山とることができた。クレマチスの花

は、種類によって開花期も違うので、前回来た時には見られなかった種類の花も咲いていて、大い

に目を楽しませてくれた。クレマチスは、中国原産の「鉄線花」(六弁花で、名の由来は蔓が強く針

金のようだから)と、日本に野生するの「風車」(八弁花で、名の由来は子供の玩具の風車に似てい

るから)を交配してヨーロッパで作られた四季咲き種、ともにキンポウゲ科の落葉性蔓性植物だ

(『四季花ごよみ・座右版』による)。園芸品種も沢山あるので、今ではみんなひっくるめて「クレマ

チス」と言った方が解りやすいだろう。



白万重(フロリダ系)と似た常緑~白のクィーンマザー、ダリアのように花弁が何重にも重なって立
体感がある。薄緑の花色も珍しく、清涼感に溢れる。


クレマチスの花は、花弁と思われている部分が実は萼片(がくへん)で、萼片の部分の色や形がと

ても美しいのだ。この点では花水木や木蓮・山法師などと似ている。萼片と雌しべ・雄しべ(花柱や

子房)との色バランスがとても多様なので、イギリスではバラの「キング・オブ・フラワー」に比して、

「クィーン・オブ・フラワー」と呼ばれるほど、人気が高いとのこと。なるほどと頷けるというものだ。



薄紫のとんがり弁を持つ「ユーリ」(六弁花・インテグリフォリア系)、雄しべ雌しべのクリーム色
とのコントラストがきれいだ。波打つような変形花弁も珍しい。



この日は、例によって朝早起きし、お誘いした健康オタクのYKさんの車に同乗させてもらい、8時に

は都内を出発、東名高速を西下して裾野I.C.から国道246号を走り、開館(10時)前にはクレマチ

ス・ガーデンに着いた。すでに数人の方が開館を待っていたが、直ぐに団体バスが到着、ぞろぞろ

とおばさま達がバスを降りてきた。この時期はバス・ツアーの人気も高いようで、日本で唯一のクレ

マチス専門植物庭園と、ヴァンジ彫刻庭園美術館、ベルナール・ビュッフェ美術館、井上靖文学

館、それに、レストラン・ショップを備えた総合リゾートは、訪れる人も多いと思う。幸いなことに平日

の午前中なので、広い庭園を歩いて回っても、ゆっくりと花を見ることができた。ちなみに開発主体

は地元の駿河銀行と聞いている。金融機関も、この様な文化施設に投資して、地域に還元してくれ

たらいいなと思えるリゾート空間だった。



ジュリアン・ブレイズの棚横に咲いていた薄赤紫のクレマチス、同じパテンス(風車)系と思われる
が、剣状のとんがり弁とぼかしの入ったような花色がきれいだった。リンカーン・スターか?


<この項つづく>

クレマチス・ガーデンでは現代彫刻も見られる・その②

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薄青紫の「天塩」(てしお・フロリダ系)は菊花状のとんがり弁、雄しべの白い花糸先端が濃い紫、
凛とした咲きっぷりがとても清々しくて好感が持てる。二層の八重咲き(花弁は40枚程)で立体感
もあり、フェンス・ボーダー仕立てでたくさんの花を開いていた。今回一番のお気に入り。
 All Photo by TAKA


このガーデンには、約200品種2,000株のクレマチスが植栽されている(ガイドより)というが、芝生

が植え込まれた広い庭園の中の遊歩道を歩きながら、ポール仕立やフェンス・ボーダー仕立て、箱

植えや寄せ植えなど、様々な仕立て方で育てられているクレマチスの花を見ることができる。ガー

デナーのスタッフたちも、随時庭園に出て咲き終わった花枝を切り取り、開花状態の良い花々を来

園者に見せるられるように、手入れを怠らないという管理の良さが感じられた。

種類や色合いの替わるごとに、入園者達の感嘆の声も聞こえて楽しかった。このブログに乗せた

花写真も、花を撮影しながら花名板も同時に撮ってきたのだが、3~4種を寄せ植えしている場合に

は、花の名前が解らなくなり、後でインターネットのHPで花の色・形を確認しながら検索したものも

幾つかあった。ネット通販でも、随分たくさんの種類を育て販売している園芸業者のページを見るこ

とができたが、クレマチス人気を改めて確認する機会となった。



 蕾が緑色のホウズキ状、咲くとベル状・黄色四弁の下向き花を開く「クレマチス・コーリー」
(オリエンタリス系)、半開きの黄色のクレマチスというのも珍しいが、花の形状も随分と
変わっている。ポール仕立ての植え込みで、沢山開花していた。


イタリア現代彫刻家のジュリア―ノ・ヴァンジの作品が、庭園の各所と中程の美術館内に配置され

ているのだが、クレマチスの花と彫刻を見ながら遊歩道を巡っていくのもなかなか良かった。種々

の大理石やブロンズで彫られた作品は人物像が多く、カラフルな花と石やブロンズの質感の対比

が面白くて、見比べながらのウォーキングでゆっくり周ることができた。ただ、当方の意識の大半は

花の方に行っているので、彫刻はあまり詳しく覚えていない(ヴァンジさん、笑って許して!)。



アダムとイブをテーマにした(らしき?)白大理石の人物彫刻、J.ヴァンジ作。


庭園の一角には、クレマチスだけでなく白い花々だけを集めた「ホワイト・ガーデン」がある。白バラ

や白シャクヤク等が咲いていて、庭園内のベンチに座ると花の香りが強く漂っていた。クレマチス

も、ロコ・コーラ(ジャックマニー系)、アルバ・ラグジュリアン(ビチセラ系・四枚弁)、白万重(フロリ

ダ系)等が植えられており、白花だけの上品で優しい雰囲気が楽しめる。



「ロコ・コーラ」(ジャックマニー系・六弁花)の花は白のとんがり弁、中心に三本の黄色線が
走っている。シベも同じ黄色なので、全体に楚々とした清潔感がある。


ホワイトガーデンの近くには「ノットガーデン」というピンクのバラを中心にバラを各種集めたコーナ

ーもあって、丁度開花の真っ盛りだった。「うらら」や「マチルダ」、「ザ・フェアリー」など、私もよく知

っているバラを見ることができた。ガーデンから坂道をあがって高台のレストランに続く坂壁面一杯

に、ツルバラも植えられていてとてもきれいだった。黄色や赤のバラがピンク色の中に混じって、と

ても華やか。ここでバラを見られるのはとてもラッキー!と、YKさんと二人で喜び合った。



最近、園芸店の店先でも鉢植えをよく見かけるようになった「ドクター・ラッペル」(パテンス系・アルゼンチン原産)、
鮮やかなピンクと中心線の濃いピンクが特徴の波状花弁、華やかな雰囲気で人気のようだ。





庭園の各所で見られた「ベル・オブ・ウォーキング」(パテンス系・早咲き大輪種・英)、
開花期は濃いラベンダー色、開くにつれて全体が淡いラベンダー色に変わっていく。
ダリアに似た八重咲きの花姿は華やかで気品がある。

<この項つづく>

クレマチス・ガーデンで、お昼に食べた石窯焼ピザと野菜サラダは美味しかった・その➂

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カナール(水路)の脇には、咲き始めたネギ坊主の様な紫色のジャスディアム(アリウム)と、
白色のコーワニー(同じくアリウム)が咲いていた。色と形のコントラストが面白かったが、
クレマチスと一緒に植えられた野草ガーデンの趣も楽しめた。


ほぼ一時間程、庭園の中を巡って沢山のクレマチスを見た。晴れたの5月の空は、空の青と雲の

白が目に心地よく、丘を渡ってくる風も爽やかで気持ち良かった。一年で一番いい季節を感じな

がらも、歩いて庭園を周ったせいか、喉も渇きお腹も空いたので、出口脇のレストランCIAO CIAO

(チャオ・チャオ:ピッツァ & トラトリア)で昼食にした。石焼窯で焼き立ての本格ナポリピッツァ(店の

うたい文句)の中から、素焼きピッツァに生ハムと香草・チーズたっぷりの「ピッツァ・ボンバ」を選

び、地元特産野菜たっぷりの「グリーン・サラダ」を合わせて注文。これがとてもボリュームたっぷり

で美味しかった。



ピッツァは直径30㎝、グリーンサラダも色々な珍しい野菜テンコ盛り、この二品で満腹・満足!



クレマチスの花写真も、このブログには載せきれないほどたくさんの素敵なショットが撮れたが、そ

の中から一部を紹介しようと思う。なぜこんなにクレマチスに魅かれるのかを問われれば、やはり、

紫をメインにした多様な花色と六弁・八弁・八重のすっきりした花姿だと言いたい。しかも、蔓性の

細い枝から次々と花を開く様は、きれいなメロディーのハーモニーを聞いているかのように目に心

地よい。久し振りの訪問で、この花の多様な魅力を確認できたことも大きな喜びだった。




かわいらしいピンク色の「キャロライン」(ジャックマニー系)、花弁の中心に濃いピンの三本線が
入る。花芯のクリーム色もやさしい感じ、六弁花のシンメトリーもきれいだ。



大輪の「アイスブルー」(パテンス系?)、青味がかった白の花弁も大きく中心に薄青の
三本線が走っている。シベの濁色交じりのクリーム色と合わせて、清涼感が漂う。



薄紫八重咲きの「マジック・フォンテーン」(日本の交配種)、ダリアの様な多重弁を持った
豪華な花姿が見事だ。「フェアリー・ブルー」(ラヌギノーサ系・二層咲きで長いシベを持つ)
生育中に、突然変異して生まれた(農林水産省の品種登録データベースより・登録者は
愛知県安城市の早川廣氏)。



紫四弁の「キャッツ・アイ」(インテグリフォリア系)、クレマチスには珍しく芳香を持っている。
半開きの波状弁はラッパのような形、蕾はラッキョウ型、ちょっと愛嬌がある。



クレマチス・ガーデンの花たちをすっかり堪能したので、他の施設には寄らずに、昼食後早々とクレ

マチスの丘を後にした。帰りの道も渋滞など何もなく、午後早目のご帰還となった。その夜は私は

網膜に焼き付けられたクレマチスの花が次々と登場して、夢の中で色鮮やかな競演を見続けた。


「クレマチス・ガーデン」ホームページ
 http://www.clematisgarden.jp/season/spring.html

「クレマチス・ガーデン」を写真で紹介するホームページ:庭園を撮影した写真が沢山見られます。
 http://blog.goo.ne.jp/flower22cat22/e/9e3cf77ad6b454aeeb67a8da38bf9981


<この項終わり>


夏桔梗(ナツキキョウ)の咲始めを、鎌倉瑞泉寺で見た。

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鎌倉東端の瑞泉寺で咲き始めた夏桔梗、鮮やかな青紫色の花々が美しかった。All Photo by TAKA


沖縄は梅雨明けとなったが、関東地区はこれからが梅雨本番と梅雨の終わりに向かって行く。その朝も

雲が上空をどんよりと覆い、時折空が明るくなるものの細かい霧雨が降ったりやんだりの天候だった。

梅雨本番のこの時期(6月末~7月始め)、夏桔梗(キキョウの一番花)が咲き始める。二番花は9月中頃、

花数はやや少なくなるが2度目の花が楽しめる。鎌倉瑞泉寺は桔梗の名所で、私自身もここを何度か訪

れているが、前回は2010年の夏、4年振りの訪問だった。




この時期に開花する「半夏生(ハンゲショウ)」は、花が白い穂状で、葉が先端から白く変色する。
霧雨に濡れた緑と白が入り混じった葉色はとても涼しげで、一服の清涼剤の感がある。


6月末の土曜日、紫陽花の花が咲き終わらぬ鎌倉を訪れることは、車の渋滞や観光客の混雑が予想され

たが、この時期を逃すとキキョウの一番花を見逃すことになるし、終日雨予想の天気だからさほどの混雑は

あるまいと腹を括って出かけてみたのだが、食い友RKさんの車に便乗して横横(横浜横須賀道路)の

朝比奈インターから鎌倉への道も空いていて、開門9時前に瑞泉寺についてしまった。この寺は鎌倉の東端

に位置し、四季花が楽しめる禅寺として有名だが、生憎の天気で境内はひっそりとしていた。



本堂裏の崖斜面に咲いていた山百合、すっきりとした立ち姿が見事だった。デジカメのズーム
一杯だったけれど、きれいに写っていた。


「こんな天気の日にキキョウを見に来る奴なんて、伊達か酔狂しかいないよ!」などと軽口をたたきながら、

森に囲まれた境内に入って見ると、鶯の鳴き声が辺りに響き渡っていた。心なしか、鳴き声が洗練されて

いるように聞こえた。やはり、鳴き交わす相手が沢山いるので、鳴き声も磨かれているのかもしれない。

お目当てのキキョウは、株や枝の育ちもよく、本堂前のお庭に咲く様は花付きも大柄でとても見栄えが

良かった。丁度蕾から咲始めたばかりだったので、咲き終わりの枯れ花も付いておらず、開花状態も

ベストな時に遭遇したように思った。


同じ境内の前庭に咲いていた野生ラン、花姿からは「紫蘭(シラン)」の仲間のように見えるが、
花名は解らずじまい。すっと伸びた枝先に咲く朱色の花が雨に映えていた。


境内のお庭をゆっくりと廻って、種々の紫陽花や黄色の未央柳(ビヨウナヤギ)・露草(ツユクサ)・山百合

などを見て楽しんだ後、時間がまだ早いので八幡宮にちょっと寄ってみようと車を移動し、八幡宮脇の

駐車場に車を入れ、本宮をお参りした。細かい霧雨が降ったりやんだりの中、本宮前の舞殿では、折しも

神式の結婚式が行われており、宮司の読む祝詞が辺りに聞こえる中、新郎新婦が親戚縁者一同と共に

かしこまって誓いをたてていた。


瑞泉寺本堂に向かう石段を上る途中に咲いていた淡い色の紫陽花、こんな色の紫陽花もなかなかいい。


本宮の入口前に飾られた七夕飾り、関東地区ではもう七夕祭りなのだ!


お昼を予定している段葛の「こ寿々」は、江戸前蕎麦で有名なそば屋さん、わらび餅の製造元としてもよく

知られている。開店にはまだ早い時間だったので、三の鳥居脇の喫茶店でお茶を飲みながら、目の前の

源平池で霧雨の中で蕾をつけ始めた白の蓮花と大きな葉をながめた。鳥居右側の池は、赤い蓮花が咲く

ことで知られているが、源平池とはなかなか面白い名前だ。11時過ぎにそろそろ、ということでこ寿々に

行ってみると店前にはすでに数人のお客が椅子に座って開店を待っていた。何時ものことながら、この店の

人気は相変わらずだ。開店の11時半には、20数名の待ち客が並んでいたが、早目に並んだのですぐ席に座れた。





店内に飾られた浮世絵漫画風のイラスト(上)、地元で上がった蛸のぶつ切りと出汁巻き卵(中)を
冷酒でいただいた後、ざるそば(下)を啜り、そば湯で〆る何時もの食事、変わらぬ味は美味しかった。


店を開いたご主人のこだわりは、磨いたそば実を挽いた粉でうった蕎麦、艶やかな色とシッカリとした噛み

応えがある。それと、やや濃い目のつけ汁。寝かして風味を出しているのだろう、蕎麦の腰に負けない味だ。

鎌倉に来た時はよくこの店に寄るが、変わらぬ味にいつもほっとするし、楽しみの一つでもある。私はRKさん

に失礼して、あわせて冷酒をいただいたが、美味しい昼酒だった。


キキョウの立ち姿は、すっきりとしている。゛凛として美しい゛とはこの花に相応しい。


久し振りの鎌倉訪問のお土産に、私はこの店の「わらび餅」を求め、RKさんは名物「鳩サブレ」を入手して、

雨に煙る古都の道を車で後にした。紫色の夏桔梗の咲始めに出会えて、とても嬉しかった。

梅雨の合間に多摩川で

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梅雨時の多摩川は普段よりかなり増水し、宿河原堰堤からも勢いよく水があふれ出していた。
All Photo by TAKA


関東地区の梅雨はまっただ中で、これから梅雨の終盤に向かって大雨が予想される。台風8号の接近が

伝えられる九州では、すでに豪雨が続いているが、先週の一日朝早くに多摩川に出かけてみた。

春先(3月)から初夏(5月)にかけて、三度ほど竿を出してみたが、川の水が少ないのと何時ものポイントが

干上がっていたため魚の姿は拝見できなかった。しかし、6月は雨が続いたせいか多摩川を流れる水量も

増え、川石や水もきれいになっていた。この朝は多摩川原橋付近のポイントに行ってみたが、オイカワの

摂食欲も旺盛で、次から次に毛ばりにヒットしてきた。丁度産卵時期なのだろうか、オイカワのオスは婚姻色

に染まり、青いパールマークと朱色の腹とヒレ色がきれいだった。


15㎝ほどの成魚はかなり引きが強く、毛ばりと水玉の仕掛けも糸が絡まるほど暴れた。


体色の青と朱のパールマークもかなり派手になり、尻びれも随分と長くなっている。頬にも「追星
(おいぼし)」という白い突起が表れ始めていた。


オイカワの産卵時期についてネットで調べてみたら、およそ6月~8月とのこと。この時期のオスの体色の

鮮やかさについては、小学生の頃よく釣りをしていた故郷長野の裾花川に集まる釣り好きのハナタレ小僧

たちが「ジンケン」と呼んでいたのを思い出した。私も訳も分からずそう呼んでいたが、正絹(ショウケン:

本物の絹地)に較べて生地の張りがあり、゛てかり゛も派手な人絹(ジンケン:安価なレーヨンなどの合成

繊維)になぞらえて呼んだのではないか?と推測している。戦後ナイロンが出てくるまで、養蚕や絹織物

の産地として、栄えた信州ならではの呼び名だと思うが、確証は得ていない。また、日本の各地・朝鮮半島

・台湾・中国東部に生息するオイカワ(コイ科ダニオ亜科に分類される)を、外来種とするものもあれば、

在来種とするものもある。私の記憶では、50年以上前の裾花川では、オイカワ(ヤマベ・ハエなどの呼び

名)・ハヤ(ウグイ・アブラッパヤなどの名)・ダボハゼ(ドンコ・ゴリ・ヨシノボリなどの名)は、同じ川で釣れる

遊び相手の小魚だった。しかし近年、河川改修が進み、河川の中流から下流域では大石はなくなり、

ほとんどが小石のざら瀬になってしまったため、オイカワの生息域が拡がり、ウグイやカワムツなどは深瀬か

上流域に移り、ダボハゼは姿を消しつつある(絶滅種になったものもある)、という事のようだ。

実際に私が通う多摩川(中流から下流域)で毛鉤仕掛けで釣れる種類は、ほとんどオイカワだ。これは

釣りの仕掛けやエサ、ポイントにもよるが、毛鉤を流しての釣りの対象としては、オイカワがなかなか面白い

のだ。興味ある方は、以下の以下のHPを覗いてみてください。

長野県水産試験場HP
http://www.pref.nagano.lg.jp/suisan/joho/sakanatachi/oikawa.html

大阪府立環境農林水産総合研究所HP
http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/zukan/zukan_database/tansui/2550b2c26477834/2350b6fb3ce94a9.html




多摩川の土手に咲く赤ツメクサと゛矮小変わりコスモス゛(園芸種?)、誰かが種をまいたのか群生して咲き
乱れていた。細い針金状の葉と小さな花弁はコスモスに似ているが、花芯の赤色は結構派手だった。

月下美人と新歌集

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7月初めに開花する月下美人、薄暮の頃咲き始めその日の深夜には閉じて散ってしまう。この花
の開花に立ち会えるのは、よほど幸運な人だ。 椿珈琲店にて All Photo by TAKA


梅雨の真っただ中に、月下美人はその優雅で品のある白い花を開く。ご存知の方もいると思うが、メキシコ

熱帯雨林地帯原産のサボテン(クジャクサボテン属の多肉植物)だ。英名の「Dutchmans Pipe Cuctus」

(ドイツ人のパイプ状サボテン)には、イギリス人流のアイロニーが垣間見られる。香りの高い純白大輪の

花は、一夜で散ってしまうため、月の下で見る麗人に例えられるのだ。

その夜(7/5)、恒例の゛どようかい゛で椿を訪れると、入り口ドア脇に月下美人の鉢が置かれていた。茂子

ママにたずねると、10年ごしの鉢植えで毎年この時期に花を開くとのこと。茎も1メートル近くの高さまで伸び、

倒れないように支柱にしっかりと結わえられていた。今年は5輪の蕾をつけ、丁度この夜順次花開き始めて

いた。『Wao!  ラッキー!! 』と思わず歓声を上げてしまった。その夜は、マスターが店内に鉢を運び込み、花を

見ながらの歌会となった。皆で代わる代わる写メやデジカメの撮影をしながら、ギター・トラーペット・鳴り物・

歌の交感が続いたのだった。


月下美人の花をバックに、「昭和枯れすすき」を熱唱する゛美女と野獣゛? (サイトウさんカヨさん、ごめん!)


このどようかいに最近異変が起こっている。私のブログを見て知った、ということで、20代のカップル(Yくん

:フィギュアの羽生結弦似、とMさん:カホンをまたがって叩ける)二人が店を訪れるようになったのだ。どんな

が好きかと聞いてみると、「エグザイルだ」と彼は言う。エグザイルのAtsushiが歌う「わがまま」は愛唱歌

とのこと。失礼ながら私はその歌を知らなかったが、よく聞いてみると浪花のシンガー・ソング・ライター(SSW):

上田正樹が歌った曲で、Atsushiがカバーして歌っていたのだ。みんなそれを聞いて「へぇ~~!」と感心する

やら驚くやら。井上陽水の「少年時代」も好きだというから、私は早速「わがまま」の譜面を起こして、私の

ギター伴奏で彼が歌ってもらえるように用意したのだった。



新歌集に収録した20曲、山口百恵・松田聖子・ユーミン・中森明菜・高橋真梨子などのアラフォー・
アラサー世代によく知られる曲と、矢沢エーちゃん・井上陽水・上田正樹などのS.S.W.の曲を集めてみた。

地元の椿珈琲店に歌好きやミュージシャンが集まって開いてきた゛どようかい゛(以前はかようかい)も、数えて

みると早3年が過ぎた。お店に常備している歌集(茂子ママ特製・歌詞のみ)には、3冊で150曲の歌が集め

られている。昭和歌謡中心・オリジナル曲も入っているが、何せ中心メンバーが60代の団塊世代なので、自ず

からその世代の愛唱歌がメインだ。もちろん、エグザイルもないしAKB48もないのであ~る! ただ、同じ歌を

唄い続けているとどうしても飽きてくるし、歌われる歌も片寄ってくるのは否めない。そこで、もう少し若い世代

歌本を作ろうか、ということで、お店と相談して私がまず曲集めをすることになった。ニューミュージック系の

曲は、コードもやや凝っている(複雑)なので、私がコード付けをし、ギター伴奏しやすいようにしてみた。

原曲のキーでは歌いにくい(多くは高すぎる)のでやや下げ、成るべくC/ G/ F/ などの解りやすいキーに作り

なおした。これをコピーして5部ほど作り、お店に置けるのは次回からとなるが、メンバー達の反応がちょっと

楽しみだ。新歌集をもとに、また皆さんと共に楽しい時間が過ごせることを期待している。


新歌集は見やすいように歌詞の文字を大きくし、コードは薄いブルー色でわかりやすくした。





以前、自宅の鉢植えで咲かせたクジャク・サボテンの花、花芯の形(雌雄のしべ)と香り
(芳香ながらややバタ臭い)に違いはあるが、同じ属の特徴を持った花だ。こちらの方は、
開花期間は2日ほど続き、゛紅孔雀゛の名前のごとく鮮やかな花色が楽しめる。


この夏の猛暑に、「二人のかき氷」。

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ひょんなことから、「二人のかき氷」という歌の作曲を頼まれた。依頼主は、どようかいのお仲間:トラン

ぺッターのサイトウさん、何しろ10年越しのオリジナル曲なのだが、曲のタイトルだけは決まっているの

ものの、未だ詞は書けない、したがって曲も出来ないのナイナイ尽くし。でも奇特な友だち(デザイナー

さんとか)が一肌脱いで詞を作ってくれたのだ(実際に肌を脱いだかは定かでないが...)。その詩なるもの

を手渡されて、私はウ~ンッと唸ってしまった。お世辞にもうまいとは言えない手書きのポソポソ文字で

書かれた詞はやたらと言葉が多く、聞いてみると初めて書いた詞とのこと。ただ、ひと夏の恋に合わせて、

「ひんやり効くよ 甘い特効薬さ かき氷」という一節が、ちょっと面白いなと思った。

自由詞なるものは、最近の若い人に多いのだが、言いたいことが沢山あるのはよく解る。しかし、俳句や

短歌のように、言葉をそぎ落としていって核心に迫る、というか、あるいは多くに人にわかりやすいシンプル

な表現に行きつく、というか、そういう作詞を心掛けている私としては、いささかウ~ムッと複雑な気持ちに

ならざるを得ない。譜面の一小節は、8ビートで8語、16ビートにすれば16語の言葉が入らなくもない。しかし

それでは機関銃の銃声のように歌わなければならない。通常は、伸ばす箇所あっても4~6語がいいところ

ろう。バラードは、ほとんどそういう成り立ちだ。言葉の多い詞は、従がってD.J.風のラップや、ラテン系の

乗りの良い曲、あるいは、アップ・テンポのリズム曲にならざるを得ないのだ。





「二人のかき氷」どようかい2014.7.26より、歌うはタカとサイトウさん、撮影はすべてトガミさん。

この歌を、恒例のどようかいで歌ってみた。まだまだ歌い込んでないので、乗りは今ひとつだが、なんか面白い

曲のように感じる。ウッチーも初めて聞いたのでまだ歌に入っていないが、鳴り物などが入ると賑やかな

サンバになりそうだ。この歌の曲作りの時に意識したのは、「マツケン・サンバ」(松平健)とか、「モンロー

・ウォーク」(南佳孝)のような、ラテン系の乗りのいいメロディだ。この曲を聞いた音友の一人は、なんか

「別れても好きな人」(ロスインディオス & シルビア)の雰囲気がある、と言ったが、私の狙いはそのあたり

なので、合点している。この夏は、梅雨が終わった途端、日本中が猛暑に見舞われている。こんな猛暑を

乗り切るにも、この夏は大いにこの歌を唄って、盛り上がるとしましょうか!



「for you...」高橋真梨子のヒット曲を、4人でやってみました。カヨちゃんがしっとりと歌ってくれました。


山口百恵の名曲「イミテーション・ゴールド」、阿木陽子の詩の良さにみんな納得!


前回のブログでも紹介した新歌集の中から、4人でやってみた曲の動画を載せてみました。皆さん初見

なのに、歌も楽器も結構乗っています。よく知っている曲とは言え、歌詞とコードしか乗っていない歌集を

見てのコラボだから、聴いていたマスターもビックリ!「今日は、ハイクォリティですね~!」と言って喜んで

いました。猛暑の夜の、なかなか楽しいひと時だった。

真夏のブルーベリー摘みは、ご近所で。

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白く粉を吹いた獲れたてのブルーベリーは、無農薬・完熟で、酸味と甘味が絶妙のバランス!
All Photo by TAKA


猛暑が続くこの夏ではありますが、自宅(狛江市)近くにブルーベリーの摘み取り園があるので、食い友の

RKさんを誘って出かけてみた。私が所属する地域サービスの拠点(地域包括センター・特別養護老人

ホーム・訪問看護介護)の事業所に隣接する広いブルーベリー畑は、とみなが農園という名前で、数年前に

区画が一つでき、その後2区画が増え、今では3区画に沢山の種類のブルーベリーが、この時期(7月下旬

~9月上旬)紫色のたわわな実をつける。時折事業所に寄る時に、道路から実が熟しているのを見ることが

できるので、摘み取りを楽しみにしていた。


その日の受付が始まる午前8時前には、沢山のお客さんが開園を待ってベンチに腰かけていた。


今年の開園案内がブルーベリー園の前に掲げられたのは、7月の中頃だった。7月24日から9月15日まで、

毎週木曜日と日曜日が開園日で、朝8時前から受付を開始し、満員(150名ほど)になり次第受付終了。

無農薬・完熟の実だけを摘み取ってもらうために、3つの園に分かれて入園してもらう。レジャー農園のように、

食べながら摘み取ることはできないが、100g/210円で持ち帰りができる。完熟のおいしい実だけを摘んで

もらうために、予約は一切受けない。お客さんは近隣にお住いのご家族が多いので、ほとんどがリピーター。

ブルーベリーの種類は沢山あるので、収穫時期もそれぞれ違う。開園当時はよくご存じのリピーターさんで

込み合うので、初めての方は8月に入ってからの収穫最盛期においで下さい。

以上の案内を滔々と弁舌爽やかに述べてくれたのは、摘み取り開始前のある日ふと立ち寄ってみた時に

応対してくれた当園の当主の富永さんだった。



ラビットアイ系(熟し始めの赤い実色が、ウサギの眼の色に似ている)の「ティフブルー」、丁度
熟期だったので、大振りの熟した実が沢山摘めた。甘味の中に酸味が入って美味。




同じくラビットアイ系の「バルドゥィン」、緑→白→赤→紫と、熟すに従って実色が変化していく。
完熟した実はとても甘味が増し大きくなるので、その実だけを摘む。未熟の実はまだ酸味が強い。



その日も、熱帯夜と酷暑が続く一日だったが、早起きしてチャリで自宅から5分のブルーベリー園に7時半頃

着くと、もう開園を待つお客さんが30人ほど、実を入れるバケツ(受付で渡してくれる)を持ってベンチに座って

いた。おじいちゃん・おばあちゃん、パパとママ、子供たち、近隣から来た人たちがほとんどだ。開園10分

前に、初めて実を摘む人たちを集めて、富永さんが「完熟した実だけを摘んで下さい!」と、ブルーベリーの

サンプルを見せたり、試食してもらったりしながら丁寧にレクチャーしてくれた。何せご本人は、ガーデニングの

講師もされているとか。道理で弁舌滑らかなわけだ。「一本の木から沢山の実が摘めるので、ゆっくりいい実

だけを摘んでね。」と、皆を一番奥のブルーベリー園に案内してくれた。


家族連れでのブルーベリー摘み、子供たちは背の高い大人が見過ごしてしまう下の枝や葉裏も
見られるので、意外とたくさんの実を摘めるとのこと。夏休みの楽しいレジャーになっただろう。



陽が照り付けるブルーベリー園で入園から小ー時間、熟した実を摘み取って小さなバケツに入れ続けたが、

私は1㎏、RKさんは1,5㎏(お隣ご近所さんにお裾分けするとのこと)の完熟実を収穫した。受付に戻って

計量し会計後、持参した冷水ポットの水をたっぷりと飲みながら実を食べてみた。食品スーパーや百貨店の

食料品売り場で売っているブルーベリー(多くは酸味が強いし小粒)と違い、大振りで完熟の実はとても

美味しかった。汗をかいた後の爽快な気分を満喫した。



朝ゆっくり寝て起きた休日の遅い朝食(昼食を兼ねて)、何時ものメニューのヨーグルトにブルーベリーを
たっぷり入れた(付け合わせはネクタリン)。平日は玄米胚芽粉のお湯溶きスープなのだが、休みの日は
入れたてコーヒーを味わう。完熟のブルーベリーのナチュラルな味をゆっくりと味わった。

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